巨人・阿部新監督が見せた投手整備力 “マシンガン続投”廃止でベンチの空気も様変わり
阪神との開幕カードを2勝1敗で終えた巨人に対し、「昨年までの『打つだけ』の野球とは、今季は様変わりしそうな印象を受けましたね」と巨人OBで元投手コーチの高橋善正氏が言えば、「各打者にしぶとさが出てきた」と同じく巨人OBで、セットアッパーとして活躍した橋本清氏もうなずく。
昨季までと様子が違うのは投手陣も同様だ。(【前編】からつづく)
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最大の懸案だった投手陣も2試合連続ゼロ封と奮闘し、「開幕から25イニング連続無失点」のプロ野球記録に並ぶオマケまでついた。中でも昨年は壊滅状態だったリリーフ陣が、2戦目までは無失点どころか無安打の完璧リレー。3戦目に左腕セットアッパーの中川が森下に3ランを被弾したものの、勝ちパターンを形成するドラフト1位新人の西舘、守護神の大勢、それに続くバルドナード、堀田、ケラーも完璧な投球を披露した。