OP戦ラストは不穏な幕切れも…巨人・阿部監督が眉間の皺に隠した自信
「きょうは悪いところがすべて出た」
そう言って眉間に皺を寄せたのは、巨人の阿部慎之助監督(45)だ。
オープン戦最終戦となった昨24日の楽天戦で、4点のリードを守り切れずに逆転負け。六回、七回で計6失点とリリーフ陣が炎上し、「(課題は)やっぱり、中継ぎのピッチャー陣。去年そのまま、きょうは悪いところがすべて出た」と厳しい表情である。
ともに新戦力の馬場とケラーが1安打3四球と自滅。確かに、リリーフ陣が崩壊した昨季の悪夢を彷彿とさせる展開だったが、巨人OBの橋本清氏はこう言った。
「阿部監督はこのオープン戦でかなりの手応えをつかんだはずです。この日は馬場とケラーが炎上したとはいえ、2人の防御率は試合前までともに0.00。阿部監督が勝ちパターンに指名した七回を任せるルーキー西舘、八回の中川も好調を維持しています。ビハインドゲームに投入する予定のバルドナード、堀田も防御率0.00。それに続く又木、近藤、高梨、京本らも結果を残した。勝ちパターンのリリーフを2組以上つくれる陣容で、阿部監督が密かに温めているという勝ちパターンのローテーション制も実現可能です。最大の懸案事項だった守護神の大勢にメドが立ったのもなにより大きい。昨年に比べれば課題だったリリーフ陣は量も質も大きく改善された。厳しい表情、言葉とは裏腹に阿部監督はこの投手力なら戦えるという自信を持っているはずです」