ラグビー新生日本代表 直近5試合「1勝4敗」で見えた5つの課題
元イングランド、豪州監督のエディー・ジョーンズHC(ヘッドコーチ)が復帰した新生ラグビー日本代表の船出は厳しいものになった。チャレンジカップ5試合の戦績は1勝4敗。「超速ラグビー」を旗印とするジョーンズHCは、次回2027年W杯での「ベスト4入り」を目標に掲げているが、実現可能なのか。ラグビー取材歴30年以上のベテランライターが5試合を通して見えた、スクラム、ラインアウト、超速ラグビー、ゲームコントロール、攻撃オプションの5つの課題を指摘する。
■欧州勢との“ガチンコ”勝負には完敗
2015年のラグビーW杯イングランド大会以来9年ぶりに、ラグビー日本代表(世界ランク14位)の指揮を執ったエディ・ジョーンズHC。“第二次政権”のお披露目となったリポビタンDチャレンジカップ2024の5試合が、21日、イタリア(8位)に14対42と完敗して終わった。
昨年のW杯フランス大会の代表から大きくメンバーを入れ替え、27年にオーストラリアで開催される次回W杯に向けた新戦力の発掘と「超速ラグビー」の徹底を目標にしたものの、通算成績は1勝4敗。代表同士のテストマッチは、6月22日のイングランド(5位=17対52)、13日のジョージア(12位=23対25)に続いての3連敗だ。