目・耳・鼻
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白内障手術後に眼鏡をかけたくなければ「多焦点レンズ」を選ぶ
白内障は、カメラのレンズに相当する水晶体が濁り、視力が低下する病気だ。治療は、水晶体を取り除き、眼内レンズを入れる手術しかない。 白内障は、見え方に異常が生じる病気だ。放置すれば視力が低下し、失明に至る。 この白内障...
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眼科編(10)加齢で増える目の痛み 体以外の原因も少なくない
年を取ると便秘気味になったり、痛みが出たりする。原因は体と心が変化して全体のバランスが崩れるからだ。例えば、加齢により歯を失い、消化液の分泌が低下すると便秘になりやすくなる。 内臓では、腎臓のように70歳で血流が若い頃の半分...
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コロナ後遺症の嗅覚・味覚障害はどう治療するのか? 医大教授が4つの治療法を解説
新型コロナウイルスでは、治った後も嗅覚・味覚障害が続くケースが多数報告されている。金沢医科大学医学部耳鼻咽喉科学・三輪高喜教授に話を聞いた。 現在のオミクロン株では咽頭痛が症状の多数を占め、嗅覚・味覚障害は減っている。 ...
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補聴器はまずレンタルして比較検討し、納得してから買う
日頃、補聴器を販売する中で、世代によってもずいぶんとその消費行動に違いがあることに気付かされます。 ご存じの通り各世代にはそれぞれ象徴的な名前が付けられています。バブル世代、団塊の世代、さとり世代……。最近はテレビや新聞で「...
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健康に暮らすための医療関係者おすすめ「ヘルスケア商品」(上)
ゆったり、元気にストレスなしで暮らすには多機能なメガネ、エビデンスのあるサプリメントを使うのも手だ。医療関係者から聞いたおすすめ商品を紹介しよう。(値段は希望価格) ■多機能メガネ 普段はおしゃれメガネとして、花粉、黄...
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眼科編(9)これまでにない眩しさを感じたら目の病気を疑う
強い光を受けた際に、不快感や目の痛みなどが生じることを日本の医学用語では「羞明(しゅうめい)」と言う。「明るい光を恥ずかしく感ずる」という訳語だ。英語ではフォトフォビアがそれに相当する。その症状の背景にはさまざまな目の病気が潜んでい...
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近視人口が激増…視力を落とさないために「今すぐやるべき」5つのポイント
今週末からGW。「コロナ対策でお出かけは自粛」という人は、せっかくの機会なので、今後の健康維持に役立つ習慣をGW中に確立してはいかが? お勧めしたいのが、「一生視力を失わない習慣」だ。二本松眼科病院(東京・平井)の平松類副院長に聞い...
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補聴器を購入するなら値下げセールが行われる3の倍数月がお得
65歳以上におけるコロナワクチン3回目接種完了者が85%を超え(4月20日時点)、徐々に経済活動も再開。今まで控えられていたセールやフェアなどの催し物の企画が増えていくものと思われます。感染対策は変わらず行いながら、お買い物やお出か...
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眼科編(8)失明原因の上位「網膜色素変性症」の家族がいたら要注意
日本人の失明原因の上位を占める疾患を順に取り上げてきた。その中で、近年2位または3位を占めるのが「網膜色素変性症」だ。難病とされ、その患者数(2012年度医療費受給者証保持者数)は2万7158人とされている。 この病気は、そ...
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指をこすり合わせてカサカサ…聞こえなければ補聴器のつけ時
補聴器をつけるタイミングに悩まれている方は、結構いるのではないでしょうか? 周囲の方からも「少し聞きづらいし、聞き返すことも増えたなぁ。それでも自分はまだ聞こえているし、補聴器をつけるまでもないよね」といった話を耳にします。 ...
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眼科編(7)網膜剥離は加齢で増える 光の点滅が突然見えたら注意
網膜とは、光に反応して色や形を感じ取る「視細胞」が1億個以上も集まった薄い膜のこと。目の中に入ってきた光が像を結ぶスクリーンの働きをする。網膜剥離はその薄い膜がはがれる病気だ。ボールが当たったり、打撲を受けたりしたことによる眼球の急...
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「どんな調整をしたか」「改善度は?」補聴器の購入前に確認を
近年、補聴器の普及に伴い各種のトラブルが国民生活センターに多く寄せられ、注意喚起が行われるようになっています。 訴えは、十分なお試し期間がなく、適切な説明を受けないまま契約してしまったというものが大半です。補聴器が必要な聴力...
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まぶたの重だるさ、頭痛、肩凝り…原因は「眼瞼下垂症」かもしれない
まぶたが垂れ下がる「眼瞼下垂症」は、加齢で起こりやすくなる。歌手の和田アキ子さん(72歳)が手術を受けたことでも知られる。 記者(50代)は数年前から上まぶたに常に不快な重みを感じるようになり、この1年は視野が狭くなったよう...
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眼科編(6)日本人の途中失明第4位「加齢黄斑変性」の症状と対処法
物を見るのに重要な目の組織に「黄斑」がある。それが加齢でダメージを受け視力低下などを起こすのが「加齢黄斑変性症」だ。どんな病気か。「自由が丘清澤眼科」(東京・目黒区)の清澤源弘院長に聞いた。 「私たちが物を見るときは、目の中に...
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大きさ・高さは調整できるが…メーカーで異なる音色は調整不可
音は、「大きさ」「高さ」「音色」の3つの要素で構成されています。補聴器販売店では、補聴器の音の大きさと高さは調整できますが、音色だけはできません。それは、音色はメーカーごとによって異なるからです。 かつてこんなケースがありま...
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眼科編(5)強い近視の人は気をつけたい目の病気 「病的近視」は失明原因第3位
かつて近視は、ある程度進むと、それ以上は進まないといわれた。ところが近年は近視は一生涯進むとされ、高齢になるとその弊害が心配されるようになっている。今回は強度近視に関連する目の病気を考えたい。 強い近視が原因で目の障害や失明...
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補聴器は自分のライフスタイルやどの場面で使うかを考えて選ぶ
みなさんは補聴器を購入するとき何を基準に選びますか? デザインや形でしょうか? それとも価格ですか? 補聴器は10万~50万円台と価格幅がとても大きい製品ですが、基本的にデザインや形による価格差はありません。実は価格に一番...
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眼科編(4)高血圧の人は注意 緑内障と心肥大の意外な関係
年齢を重ねてくると心臓に問題を抱える人が増えてくる。たとえば心肥大だ。心肥大とは文字通り心臓の筋肉が厚くなる症状を言い、心臓の機能が悪い人は大抵この症状を伴う。心肥大になると息切れ、倦怠感、むくみなどを自覚する。放っておくと突然死す...
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眼科編(3)緑内障への誤解 「視野が欠ける」とどう見えるか
緑内障は中途失明原因第1位の眼病で、40歳以上の20人に1人、60歳以上なら5人に1人が罹患している--。そう説明してもピンとこない人が多い。それは緑内障への誤解があるからだ。最大の誤解が、緑内障を発症すると自覚する「視野が欠ける」...
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体の不調の原因はもしかしたら春の不安定な天候かもしれない
3月に入り春めいてきましたが、この季節は春らしい暖かい気候が続いたと思えば、急に気温が下がったりと、不安定な気候が続きます。そんな天気の影響を受けて、体調を崩される方もいらっしゃるのではないでしょうか。 そんな天気の変化が原...
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眼科編(2)女性・高齢・近視でなりやすい緑内障とはどんな病気か
前回、60歳を境に目の機能が急速に衰えるケースが少なくない、という話を紹介した。その中には目の病気を発症するケースもある。たとえば「緑内障」だ。中途失明の25%を占めるこの病気の多くはゆっくりと視野が欠けていく。 中には急激...
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【急性中耳炎】中等症以上では抗菌薬の投与が推奨されている
急性中耳炎は、急性に発症した中耳の感染症で、耳痛、発熱、耳漏を伴う場合があります。主に幼児に多い疾患ですが成人でも発症するケースがあります。 合併症のない急性中耳炎に対し、軽症例では3日程度、抗菌薬を投与せずに対症療法のみで...
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「補聴器の落とし物は補聴器販売店へ」SNSのつぶやきが話題に
先日のことです。広島の補聴器販売店がツイッターで「補聴器の落とし物を見つけたら、近くの補聴器販売店に届けて!」という内容のツイートをしたところ、4万リツイートと5万件のいいねがついて大きな話題となりました。 それは補聴器販売...
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緑内障は「40歳以上の20人に1人」が該当、9割は未発見…見えていても発症の可能性あり
緑内障は視野が徐々に欠け視力が低下していく病気で、40歳以上でリスクが高くなる。3月6日から12日まで、国内の公共施設やランドマーク、多数の医療機関などにおいて、緑内障のシンボルカラーであるグリーンにライトアップする運動「ライトアッ...
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眼科編(1)なぜ毎年目の検査を受けなければならないのか
「健康で長生きしたい」と願うなら、理にかなった生活習慣を身に付ける必要がある。ならば、若い頃と体が変化した60歳とでは生活習慣や治療法を見直すことは当然だ。では、目についてはどのようなことに気をつければよいのか? 自由が丘清澤眼科(東...
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耳鼻科で耳垢を取ってもらった途端に耳の聞こえが良くなった
みなさんは「耳垢(じこう)栓塞」という言葉をご存じでしょうか? 読んで字のごとく、耳垢が過剰にたまって耳の穴を塞いだ状態のことをいいます。耳垢栓塞があると、その状態によっては数デシベル~最大約40デシベルの難聴が生じるともいわれてい...
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聴力維持のために悪玉コレステロールを沈着・酸化させない
前回は、喫煙が難聴リスクを上げることについて触れました。活性酸素が増えて細胞が傷つき、血管の壁にコレステロールが沈着するなどして動脈硬化を起こし、それによって血流が滞り、脳に音を届ける有毛細胞へ酸素と栄養が十分に届かなくなるためです...
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喫煙本数の増加で聴力低下のリスクが上がる 日本の研究で報告
難聴の原因は遺伝、加齢、病気、薬の副作用、音の環境などさまざまあるといわれていますが、中でも大きな音を聞き過ぎることで起こる難聴については前回お話ししました。今回は、喫煙や生活習慣に起因する生活習慣病が難聴に及ぼす影響とその予防策を...
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知らないうちに聴力低下が進む…ヘッドホン難聴の恐ろしさ
難聴の原因は遺伝、加齢、病気、薬の副作用、音の環境などさまざまあるといわれています。その中で、生活習慣に起因するといわれているのが騒音暴露、喫煙、そして糖尿病や腎疾患といった慢性疾患です。 これらの原因の中でも、私たちに身近...
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臭いが消える一因は鼻の中の「気流」にあり 国際誌に論文掲載
臭いがわからなくなったり、感じ方が今までと変わった状態を「嗅覚障害」という。その患者はガス漏れや火事に気づかないなど、日常生活に危険が伴う。しかも嗅覚は、味覚と深い関わりがあるために「食事がおいしくない」など生活の質が下がる。 ...