目・耳・鼻
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子供の聞こえづらさ対策の遅れは生活や学習に大きく影響
補聴器の可能性を知っていただくため、前回に続いてお子さんの難聴と補聴器の役割についてお話ししたいと思います。 聞こえづらさがあっても、お子さんはそれを口に出して訴えられません。特に軽度の場合、大きい音にはしっかり反応するため...
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「性能」「機能」「デザイン」…子供用は大人用と何が違う?
「ハビリテーション」という言葉をご存じでしょうか? 一度失った機能を補うことを「リハビリテーション」というのに対し、先天性障害や幼少時の障害がありながらも、もともとの機能を生かして、さらに発達させる治療がハビリテーションです。 ...
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大音量じゃないと聞こえない…ヘッドホン難聴の兆候は?
音が原因によって発症する難聴は主に「騒音性難聴」と「音響性難聴」に分けられます。騒音性難聴は、鉄工所や工場などで働く方に多く、いわゆる職業病とされています。 一方、音響性難聴に分類されるのが、イヤホンやヘッドホンで大音量の音...
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「お願い、話しかけないで」から「どんどん話しかけて!」へ
昨年は、新型コロナの流行に日常が激変し社会全体が揺れた年でした。 それでも新しい年を迎え心機一転、補聴器により新しい世界へ一歩踏み出そうとしている方もいることでしょう。 愛媛大学教育学部の立入哉教授が、補聴器は音を補...
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正月明けは要注意!「眼精疲労」には目の病気が隠れている
新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の登場で旅行や帰省を控え、正月休みはテレビやユーチューブで連ドラの一気見やゲーム三昧という人も多かったのではないか。中には仕事を持ち帰り、休み中にこなした人もいるだろう。そのせいか、会...
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コロナワクチン接種後の「目」の副反応 視神経炎の報告あり
新型コロナワクチンの副反応といえば、「発熱」「頭痛」「アナフィラキシーショック」「心筋炎」などが知られているが、目についてはどうか? これまでは「眼瞼障害」「目の異常感」「結膜充血」「眼瞼浮腫」「眼瞼紅斑」「閃輝暗点」などが...
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会話の内容を覚えていない…認知症を疑う前に耳をチェック
このところの新型コロナへの警戒から、以前のように年末年始に帰省する方はめっきり少なくなったかもしれません。それでも久しぶりに帰省した実家で、「昔はおしゃべりだったのに、今は話そうとしない」「テレビを見なくなった」「会話をしていてウン...
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近年注目の耳鳴り治療 脳への電気信号を増やし興奮を抑える
耳鳴りは、実際の音が鳴っているわけじゃないのに脳が音を作り出す異常な音感覚であると前回お伝えしました。 現在、わが国におけるこの耳鳴りの有病率は、全人口の約15~20%であり、さらに65歳以上の高齢者では30%以上が耳鳴りで...
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白内障の手術で認知症のリスクが3割減 効果は5年以上続く
高齢化が進む先進諸国では、認知症を患う人の数も増加しています。しかし、認知機能の改善に効果的な治療法は存在しません。そのため近年では、認知症を治療することよりも予防することに関心が集まっています。 高齢者ではまた、視力や聴力...
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弱視は8歳までに発見して治療しないと回復のチャンスを逃す
【Q】6歳の子供が「弱視」と診断されました。弱視とはどんな状態を言うのでしょう? 今後どのようなことに注意すればいいでしょうか。 【A】ご心配ですね。お察しします。100歳まで生きることが珍しくない長寿社会になり、弱視を含めた視...
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「失明する病気」にずっと本人が気が付かない理由は?
【Q】雑誌などでよく失明する話を目にしますが、信じられません。失明するくらい状態が悪ければ、目がかすむとか視力が落ちるなどして本人が気付くと思うのですが…(48歳・女性) 【A】当院の患者さんからも同じような質問を受けることがあ...
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なぜコンタクトレンズを使っている人はかかりつけ眼科医が必要なのか
【Q】コンタクトレンズはネットで買うか、必要なときに目に留まった眼科医院に行くくらいで決まった眼科には通っていません。周りの友人も同じなので安心していたのですが、会社の先輩から「かかりつけの眼科医は持っていた方がいい」と言われました。...
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緑内障が不安なら…試したい眼科の2つの新たな検査
【Q】緑内障が心配で昔からかかりつけの眼科医院に通っています。先生は優しいのですが、検査はいつも同じ機器です。いまは新しいタイプがあってより精密な検査もできると聞きます。どんな機器があるのでしょうか。(56歳・女性) 【A】眼科...
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糖尿病の診断を受けてから10年後には50%が網膜症を患う
【Q】会社の健康診断で糖尿病疑いを指摘され8年になります。とくに対策を取らずにきましたが、放っておくと失明するとの話を聞いて怖くなりました。糖尿病と目の病気について教えてください。(53歳・男性) 【A】近年、食生活の変化や内科...
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ビタミンA不足は夜盲症、B1不足だと角膜や結膜に変化が起きる
【Q】年のせいか、食欲がわかないうえ、年金生活なのでぜいたくもできず自分でも食事が偏っている気がします。楽しみはテレビくらいなので眼が悪くなると困ります。大丈夫でしょうか?(72歳・男性) 【A】眼の健康の維持には様々な栄養素が...
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耳鳴りの9割が難聴 脳に入る音が減り脳が勝手に音を作り出す
原因不明の耳鳴りで悩む人の約9割が、実は難聴だということをご存じでしょうか? 難聴で脳に入っていく音が少なくなり、脳が音を勝手に作り出してしまうことが原因ともいわれています。 この難聴と耳鳴りの不思議な仕組みが解明されたのは...
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視力も視野も正常なのに…「眼が開けられなくなる」目の病気
【Q】最近、光がまぶしく感じるようになりました。ネットで調べると「眼瞼痙攣」という眼の病気があるそうですが、それと関係あるのでしょうか?(58歳・女性) 【A】私の専門領域は神経眼科、特に「目を開いていることがつらい」とい...
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合わない眼鏡をかけ続ける恐ろしさ さまざまなトラブルにつながる
【Q】残業が減って収入が少なくなったので、多少違和感があるけれども安い眼鏡ですませています。そのうち慣れるからとかけ続けていますが、少し不安です。(28歳・男性) 【A】合わない眼鏡としては、度が強すぎるメガネと弱すぎる眼鏡、乱...
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気が付いたら音楽がない生活…それがあるときを境に一変した
「ミュージックモードにすると高音が割れることなくきれいに聴こえ、臨場感が増しました」 これは、当社のスタッフがクラシックコンサートに行き、新発表された補聴器のプログラムで音楽を聴いたときの感想です。 補聴器は「言葉」を...
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コロナ禍で人気に拍車「カラコン」による目のトラブルには要注意
コロナ禍で半ばマスク着用が義務付けられているなか、目元のおしゃれとしてカラーコンタクト(通称カラコン)が若者の間で流行しているという。目を大きく見せたり、青や茶色、グレーなど色とりどりのカラコンを装着することで人目を引くことができる...
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英・伊・仏・中と比べて日本の「満足度」が極めて低い理由
以前の当コラムで一般社団法人日本補聴器工業会という業界団体の市場調査に基づいて、補聴器をつけた多くの方の満足度が低いことを取り上げました。それについてさらに海外との比較を交えてその原因を別の側面から考えてみたいと思います。 ...
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耳<下>耳の不調を解消する1分間内耳エクササイズ 専門医が解説
「耳鳴り」「難聴」「めまい」などの耳のトラブルは、耳の病気によって引き起こされるものと、原因がよく分からないものがある。ただ、原因不明の場合でも耳の不調には、年齢、生活習慣、体質が深く関わっているので、ある程度は要因を推測することがで...
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音が聞こえるようになったから…家族との会話が弾むように
「家にいるだけだから、補聴器なんて必要ない」 時々、こんなふうにおっしゃる方がいます。しかし、補聴器というものは地域のコミュニティーに積極的に参加したり、実社会で現役として仕事を続ける人だけのものではありません。 もち...
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メガネいらずは実現するか…老眼は緑内障薬で治療できる?
命に関わる病気ではなくても、多くの人が治療を希望している病気があります。その代表のひとつは「老眼」です。誰でも加齢とともに体験する、近くのものが見えにくくなる症状です。 目は遠くのものから近くのものまで、その距離によって見た...
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耳<上>不調を招く5つのタイプと対処法 専門医が教える
耳の聞こえが悪くなる「難聴」は、中年以降に急増する。それは耳も他の臓器と同じように、糖尿病や高血圧などの持病によってダメージを受けるからだ。しかし、悪い生活習慣や持病が直接、耳を悪くするわけではない。近年の研究によって、耳に直接的に...
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電話での会話が苦手…新機能搭載タイプならスムーズに聞こえる
補聴器の業界団体「日本補聴器工業会」が2018年、補聴器ユーザーと難聴者の大規模調査を行いました。その中にあった質問「より良い聞き取りを最も必要とする場面はどれですか?」に対し過半数の人が挙げたのが「電話での会話」です。 電...
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こんなによく聞こえるならもっと早く着ければよかった!
店に来られるお客さまの中に、「聞こえづらくなり始めてから、実際に相談するまでに時間がかかった」「こんなことなら早く相談すればよかった」と、おっしゃる方が少なからずいらっしゃいます。 難聴という病気は、外見からは障害の程度や患...
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着けたがらない親に補聴器をつけてもらうにはどうする?
補聴器を着けたがらない親をどう説得すればいいのか? こんな相談をよく受けます。 難聴は、本人だけでなく、身近な家族や、話しかけたいと思っている周りの人にも負担を強いるものです。超高齢社会の現在、衰える体力や身体機能をサポート...
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補聴器を買おうと思ったら…知っておきたい店選びのポイント
現在、国内に補聴器を取り扱うお店は7600店以上あるとされています。これら各販売店によって、サポートの仕方、購入後の調整の頻度、補聴器調整の技術的レベル、補聴器に対する取り組み方などはバラバラ。それには、補聴器の性能の進化が大きく関...
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コロナ禍で子供の視力が低下…将来の失明リスクを上昇させる
コロナ禍ではオンライン授業や学習コンテンツなどで、子供がデジタル機器を利用する機会が増えた。そもそもゲーム、YouTube、SNSなどでコロナ前からデジタル機器に接する時間が長かった。この状況に、二本松眼科(東京・平井)の平松類副院...