目・耳・鼻
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「マイボーム腺機能不全」の適切な治療で目の不調が改善される 初のガイドライン登場
目の不調を招く「マイボーム腺機能不全」の初の診療ガイドラインが今年2月に発表された。 「診療ガイドラインができたことで、うまくマネジメントできていなかった患者さんに、適切な治療が行われるようになると考えています」 こう...
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糖尿病患者の「目の中」はどうなってしまうのか…血管のこぶ、網膜の出血やむくみ
糖の血中濃度が高くなる糖尿病。長く放置すると全身の血管がボロボロになり、さまざまな合併症を起こすことが知られている。なかでも視力低下の原因にもなる「網膜症」は、「腎症」「神経障害」と並び、糖尿病の3大合併症といわれる。ほかにも糖尿病...
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「眼科医に驚かれた」格闘家の才賀紀左衛門さん若年性白内障を振り返る
活躍していた当時は、試合ではダウンしなかったんです。でもあるときからよく倒れるようになった。年齢でいえば26~27歳ごろです。絶対に勝てると思っていた相手にノックアウト負けしたとき、正直「うそやろ?」と思いました。こんなこと言ったら...
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糖尿病で腎臓が悪くなったら眼科医の受診を検討すべし…欧米の生物医学専門紙に掲載
糖尿病で高血糖になると、全身の細い血管や神経に障害が出た結果として糖尿病患者特有の病気が現れる。有名なのが「糖尿病腎症」「糖尿病網膜症」「糖尿病神経障害」といった糖尿病の3大合併症。目の場合は、糖尿病網膜症以外に糖尿病黄斑症がある。...
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自分がどのタイプか、正しく知っていますか?
頭痛には、頭部の画像検査をしても異常が見つからない「一次性頭痛」と、くも膜下出血や脳出血、脳腫瘍のように何らかの病気の症状として起こる「二次性頭痛」とがあります。 何度も繰り返して起こるのが一次性頭痛。慢性頭痛とも呼ばれてい...
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ドライアイの意外な原因は「水不足」ではない…実は「油分」不足だった
目がショボショボ、ゴロゴロする。目が疲れる。目が乾いた感じがする──。これらの症状があればドライアイが疑われるが、目薬をさしても改善しない場合、「油分」が足らないのかもしれない。 近年、注目を集めているのが、目の疾患である「...
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目の疲れに効くツボと対処法 鼻の付け根をつかむように押さえる
スマホやパソコンの普及で、眼精疲労に悩む方が増えています。パソコンのモニターを近距離で凝視し続けることで、目の毛様体筋が緊張し負荷がかかるためです。まばたきの減少も、ドライアイの原因にもなっています。 症状としては、目がショ...
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補聴器を検討している方に覚えておいてほしい3つのこと
これまでほぼ2年にわたり、本連載で補聴器の情報を届けてきました。 連載最後となる今回は、補聴器に関する「覚えておいてほしい3つのこと」を改めてお伝えしたいと思います。 それはまず「難聴は認知症の危険因子」であるという...
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補聴器使用者はそうでない人より認知機能低下が抑制される
本連載を読んだというお客さまから「認知症は補聴器で予防できるの?」という疑問をいただくことがあります。 補聴器は医療機器です。医療機器には、効能効果が厳密に定められており、現時点で補聴器に定められている効能効果は「難聴者の聴...
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花粉症ピークはこれから…かゆくて目を強くこすると失明する危険
花粉症が猛威を振るっている。耳鼻科や眼科は患者でいっぱい。薬局も鼻水やくしゃみ、涙に悩まされる花粉症の患者でいっぱいだ。中にはかゆみに耐えかねて目を強くこする人もいるが、これは将来の失明にもつながる危険な行為だという。眼科専門医で自...
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視力検査は問題なしでも「緑内障」に…早期発見には眼圧・眼底検査が必須
3月12日から18日は世界緑内障週間だ。これに合わせて日本緑内障学会は、緑内障の認知と啓発に向けて、日本各地のランドマークや医療施設などをグリーンにライトアップする「ライトアップinグリーン運動」を展開している。昨年まで実行委員長を...
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補聴器で「聴く」力を取り戻し、人生をもっと謳歌しよう
「『補聴器、どうしよう?』と迷っている気持ちもわかるけど、こんな便利な道具、活用しない手はないと思う。ひとつどうです。気軽に試してみたら。私の噺だって、もっともっと楽しまなきゃもったいないですよ!」 これは昨年72歳で亡くなら...
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水銀暴露で失明も…違法な美白・ニキビ用化粧品に気をつけろ
老若男女問わず「美しくなりたい」という思いは同じだ。とくにいまは「見た目が9割」と言われるほど外見がその人の能力評価にもつながりかねない時代。仕事にも関係するため美白やニキビなどの対策のために化粧品を手にする人も多い。中には、美容先...
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あの男性が寡黙なのはもしかしたら聞こえが悪いのが原因かも
あなたは1日のうち、どれぐらい人と会話していますか? 国立国語研究所が「大規模日常会話コーパスに基づく話し言葉の多角的研究」(2016年4月~2022年3月)内で、「一日の会話行動に関する調査報告」を上げています。 ...
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明治期の東京のメガネ店 一般教育の普及が後押しとなり続々開業
明治に入り、メガネはますます普及していきます。その理由は一般教育の普及にありました。明治5年には東京に小学師範学校が設置され、8月には学制公布、その3年後に女子師範学校の設立、明治12年には教育令が公布されて義務教育が始まります。 ...
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補聴器は耳の不自由な人にとって人生の「歩調器」でもある
先日、60歳代前半の男性のお客さまにご来店いただきました。 この方は複数の会社で監査の仕事をされており、仕事の中で常に細かな数字を交えた打ち合わせや、会議をしたりすることが多いのですが、いつしか耳の聞こえが悪くなり、5年ほど...
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難聴は認知症の大きなリスク 会話が聞き取りにくくなったら「人工内耳」も検討を
世界保健機関(WHO)は、2050年にイヤホンによる過大音量で世界の若者のうち11億人が音響性難聴になるリスクがあると警鐘を鳴らしている。難聴を放置すると認知症のリスクが上昇するとの報告があるだけに治療は重要だ。近年は、難聴の治療法...
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あなたのドライアイ治療法は大丈夫? 日本眼科学会がガイドライン発表
目がかゆい、充血している、ショボショボ、ごろごろして痛い、涙が止まらない--。スギ花粉が大量に飛び始めるこの時季に多い目の症状だが、だからといって花粉症と決めつけるのはまだ早い。それはドライアイかもしれないし、花粉症とドライアイを併...
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近視でメガネは平気でかけるのに補聴器は…梅沢富美男さんのエピソード
俳優の梅沢富美男さん(72)がテレビ朝日系「徹子の部屋」にゲスト出演され、ご自身が昨年から補聴器をつけるようになったことや、つけるきっかけなど、補聴器にまつわるご自身の体験をお話しになっていたのを拝見しました。 番組の内容は...
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鼻水に不快を感じる「後鼻漏」には要注意…患者は50~60代に多い
風邪をひいていないのに夜間に咳が止まらず、なかなか寝付けなかった経験はないだろうか。就寝時に悪化するようであれば「後鼻漏」かもしれない。今月11日、岸田首相が「慢性副鼻腔炎」の手術を受けたと報道されたが、これらの炎症を放置し慢性化す...
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眼鏡技術者・朝倉松五郎の遺志を継いだ妻 内国勧業博覧会で賞を獲得
ウィーン博覧会で「機械によるメガネの作製」の技術を学んだ朝倉松五郎(株式会社朝倉メガネの創始者)は眼鏡技術者だけでなく、のちに日本の写真家となる人材なども育てながらも、残念ながら1876年(明治9年)に病死してしまいます。その技術を...
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最愛の娘を亡くし生きる気力や聞く欲求を失っていた女性が…
補聴器によって生き方が大きく前向きに変わった──。そんな話を聞くことは珍しくありません。さまざまな人生の転機に補聴器の存在があり、日々それに立ち会わせていただいています。 最近、70代の女性が息子さんとご来店されました。ご本...
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アンティークがズラリ 東京メガネミュージアム<S・T・A・G・E>
日本におけるメガネの歴史を明治初期まで駆け足で見てきました。私たちがそれを知ることができるのは、メガネについて丹念に研究し、その記録を残した先人がいたからです。そのひとりが明治16(1883)年創業の眼鏡小売専門店「㈱東京メガネ」(...
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補聴器は買えばOKではない 資格を持った専門家の調整が大事
資格を持った専門家が調整することが補聴器の満足度の高さにつながる──。それを示す調査結果が先月末に発表されました。補聴器メーカーなどで構成される「日本補聴器工業会」などが実施したもので、日本における難聴者率や補聴器装用率などの最新の...
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メガネ製造の機械技術を伝習した日本人職人 ウィーン万博参加がきっかけ
江戸時代に普及したメガネですが、その製造技術は職人の親方から弟子に口伝えされるもので、詳しい記録はあまり残っていません。辛うじて書かれているのは、1690年に蒔絵師源三郎の「人倫訓蒙図彙」、1713年に大坂の医師・寺島良安がまとめた...
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新しい世代の補聴器に変えたら人の声や音が自然に聞こえるように
以前、この連載記事を読んでご来店いただいた70代の女性のお客さまがいました。この方は、これまで使われていたものと同じメーカーの、一番新しい機種を試されました。 すると「人の声や音が、今自分が持っている補聴器よりも、とても自然...
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江戸時代のメガネ店と作り方 18世紀初頭にガラスレンズ登場
前回までにお話ししたように日本では江戸時代に庶民を含めて広くメガネが普及していました。当然、各地にメガネ店もあったわけで、「町の案内書」というべき書物にその記録が残されています。 たとえば、1665年に刊行された「京雀」とい...
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ほんの小さな音も脳を刺激して生活を豊かにしてくれる
世の中には音があふれています。小鳥のさえずりや蜂の羽音、人間同士の会話、さらには自動車のエンジン音に建設現場の槌音(つちおと)と、音は日常生活を豊かにしてくれます。 もちろん、そんな音が聞こえなくても生活に支障はない、と考え...
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「長崎夜話草」に登場するメガネを最初に作った日本人の正体とは
宣教師のフランシスコ・ザビエルが日本にメガネを伝えて以降、南蛮や中国から多くのメガネが輸入されていました。ではいつ頃、誰が日本で製造するようになったのでしょうか? よく言われるのは朱印船の船頭だった浜田弥兵衛がその製法を生島...
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令和のメガネ生活はどう変わる? 眼鏡作製技能士1級取得者に聞く
今年は、卯年。ウサギは跳びはねることから飛躍の年ともいわれる。そんな成長が期待される年だからこそ足をすくわれないように注意深く堅実に、ミスのないように物事を進めたい。だからこそ新年は新しいメガネで迎えたいという人も多いのではないか?...