目・耳・鼻
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「合わないメガネ」が招く意外な弊害…疲れ目や肩凝りだけではない
10月1日は「メガネの日」、10月10日は「目の愛護デー」であることをご存じだろうか。前者は日付が「1001」と表記でき、「1」をメガネのつる、「0」をレンズとみなすとメガネの形をしていることが理由。後者は日付の「1010」を横に倒...
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「聞こえが悪い親に補聴器をプレゼント」がおすすめできない理由
「補聴器をプレゼントしたい」というご家族からの問い合わせが、以前よりも多く寄せられるようになりました。難聴が認知症の危険因子だという認識が広まったためだと考えています。 実際に相談に来た方から、「何度も聞き返されるから、親が次...
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ユニバーサルデザインに聴覚障害者への配慮も加わり始めた
どんな人でも公平に、身体的負担もなく使えるように配慮されたユニバーサルデザインというものがあります。 例えば、誰もが余裕を持って通過することのできる幅の広い改札は、車イスの人だけでなく大きな荷物を持った人やベビーカーを押す人...
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「緑内障」は中途失明の原因1位の病気だが…正しく知れば怖くない
40代日本人の20人に1人、60代の10人に1人が患っているとされる緑内障。眼圧の影響で網膜の神経が少しずつ減っていき、見える範囲が狭くなったり、視力が下がったりする目の病気だ。日本では中途失明原因第1位の目の病気として喧伝されてお...
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AIやチップの進化で補聴器はさまざまなシーンに自動で対応可能
補聴器の性能は年々進化しています。 これまでの補聴器は、人間の耳がまず補聴器に慣れることが肝心でした。補聴器を体の一部になるようにまで使いこなすためには、ある一定の時間が必要だったのです。 ところが最新型では、初めて...
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「聞こえ」が良くなったら生活が一変して社交的になった
補聴器をつけるようになったきっかけや、満足できる補聴器と出あうまでの過程はさまざまです。まさに補聴器の数だけ人生があるといえるでしょう。 そしてそのいずれの方も補聴器をつける前とつけた後では、人生が、生活スタイルが、ガラッと...
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「小声の友達の言葉を聞き取れるようになってうれしい」80代女性の言葉
多くのお客さまと日々接していますが、みなさん、補聴器を検討したきっかけもさまざまです。 例えば、生活する上で家族が日常的に大声を出さないといけなくて疲弊していたり、テレビの音が大きすぎて家の外まで大音量で聞こえていたり。また...
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「涙」の健康が危ない…こんな症状が出たらドライアイを疑え!
暑い日が続いている。最高気温が25度を超えた日を夏日、30度を超えた日を真夏日、35度を超えた日を猛暑日と言うが、東京では8月に入って15日まで夏日が4日間、真夏日が6日間、猛暑日が5日間となっている。当然、外を出歩く人も少なく室内...
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びっくりの超小型補聴器が登場 じっくり見てもわからない
現在、補聴器もさまざまな種類があり、それぞれ性能も違っています。 しかもその性能は年々進化しているのです。 ここ数回、当欄で私が驚いた最新式補聴器を紹介してきましたが、今回の補聴器は、そのサイズに驚きました。耳の奥に...
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最新AI搭載機種がスゴい 「パーソナルアシスタント」はスマホ並み
最近、AIと呼ばれる人工知能が搭載された補聴器が各メーカーから発売されています。 アメリカのメーカー「スターキー社」のAI搭載機種は、1時間に5500万回、1日換算すると10億回もの自動調整に加えて、「もっと聞きたい」ことを...
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水で洗い流し可能な完全防水の補聴器が登場 海水もプールもOK
補聴器は日常的に使うものですから、汗をかいたり、顔を洗ったり、急な雨に降られたり、なんてこともめずらしくありません。ですが他の電化製品同様に水に弱い製品であることは確かなのです。 実際あるメーカーが調査したアンケートによると...
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サル痘は「目」の合併症にも気を付けたい 失明につながる危険も
厚労省は25日、国内で初めてサル痘の感染者を確認したという。世界保健機関(WHО)のテドロス事務局長が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言してわずか2日目のことだ。ところが日本人のサル痘に対する危機感は薄い。「感染者の多...
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「電池が必要とは知らなかった」「両耳入れた方がいい?」講演会での質疑応答
先月、東京都内において、耳の健康についての講演会を行いました。会場は産業振興を目的とした4月にできたばかりの新しい施設です。 ちなみにこの施設のあるM区は、高齢者の抱える聞こえづらさへの対策として、4月から補聴器の購入助成制...
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障害は社会の問題 手話が一般化すれば難聴はハンディにならない
聞こえづらさに悩む人が、補聴器をつけることで難聴という障害を克服し、社会活動を行ってきた例をこれまでいくつもお伝えしてきました。 実はこの障害には、「医学モデル」と「社会モデル」の2つの考え方があります。 「医学モデル...
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避けられぬ「値上げ」で補聴器の価格アップへ 早めの検討が吉
今年に入ってから、毎日のように値上げのニュースが報道されています。食品、飲料、調味料、日用品、外食など、“値上げラッシュ”が暮らしを直撃しています。 世界的な原材料価格の上昇、ロシアによるウクライナ侵攻、そして急速な円安とさ...
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40歳以上の半数が目の不調を自覚 「眼精疲労」をどうするか
年をとると体のあちこちの疲れが出やすくなる。目も同じだ。いわゆる「眼精疲労」も多くなる。どうすればいいのか? 「自由が丘清澤眼科」(東京都目黒区)の清澤源弘院長に聞いた。 「日本眼科啓発会議の2021年調査によると40歳以上の...
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補聴器はアナログからデジタルへ 高度な技術で聞き取りやすさ向上
みなさんは補聴器にアナログ補聴器とデジタル補聴器の2種類あることをご存じでしょうか? アナログとデジタルでは、音の処理の仕方が違います。簡単に言うと、アナログは音を電気信号に変換して単純に増幅。一方、デジタルは入ってきた音を...
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老眼は進行すれば遠くも見えなくなる 原因は水晶体と毛様体の老化にあり
近くがぼやける、焦点が合わない。老視(老眼は俗称)は目の老化現象の代表的な症状だ。その原因は眼球の周りのピント調節の働きをする毛様体筋が衰えた結果と考えられる。さらに、レンズの働きをする水晶体の調節力が弱まったことも、もうひとつの原...
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補聴器は充電式なら電池交換の煩わしさから解放され災害時も安心
補聴器を選ぶ場合に、電池式と充電式のどっちを選べばよいのかと悩む方がいます。 電池式と充電式にはそれぞれメリット・デメリットがあります。 通常の電池式補聴器は、とても小さな電池で動きます。1シート6~8粒入っており、...
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糖尿病網膜症(2)治療法はレーザーや手術から注射へ
前回、失明リスクの高い「糖尿病網膜症」への注意を促した。今回はその治療法について自由が丘清澤眼科の清澤源弘院長に聞いた。 「この病気が厄介なのは、無症状で進行することです。視力低下や視野が狭まる、視界が暗くなるなどの症状を自覚...
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補聴器は小さい方がいい? 「目立つこと」のメリットもある
できるだけ目立たない方がいい。お客さまが補聴器を選ぶとき、よく口にする言葉です。 近ごろの補聴器のカラーバリエーションは以前よりも増えていますが、ベージュやブロンズといった肌になじみが良い色が選ばれがちです。時に自分の髪の毛...
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糖尿病網膜症(1)日本の糖尿病患者の15%が患う目の病気
新型コロナによる巣ごもり生活で血糖値が上がり、糖尿病予備群や糖尿病を発症する60代以上が増えている。そこで注意したいのが糖尿病網膜症だ。どんな病気か? 自由が丘清澤眼科の清澤源弘院長に聞いた。 「年単位の高血糖が原因で目の奥に...
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補聴器の大事な役目は会話をスムーズにすることだけではない
補聴器の第一の役目はなにかといえば、会話を今よりスムーズにすることだと言えます。しかし、補聴器の役目はそれだけではありません。“音が聞こえる”というのもまた、大事な役目です。日常生活には会話だけでなくいろんな音があふれているからです...
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眼科編(13)片目が突然、見えなく… 「一過性黒内障」は脳梗塞の前兆
片方の目が突然見えなくなった。しかし、しばらくしたら元に戻った。年のせいで立ちくらみでもしたのだろうが見えるようになったので問題ない──。多くの人はそう思うかもしれない。だが、その症状の裏には重大病が潜んでいる可能性がある。自由が丘...
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取り外しのときに補聴器をよく落とす…そんな悩みの解決策は
「補聴器をつけてるけど聞こえない」「補聴器は買ったけど使っていない」──。こういった方はたくさんいらっしゃいますが、その原因や問題点はさまざま。そんな一つ一つを解決し、聞こえの改善を図った一例を紹介したいと思います。 そのお客...
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眼科編(12)「シャルルボネ症候群」は加齢黄斑変性症の12%が経験
いないはずの人やモノが見える──。ドラマや怪談話では過去に悪行を重ねた人が年をとって生々しい被害者の幻影に苦しめられるシーンが登場する。多くの人は作り話と思うだろうが、必ずしもそうとは言えない。実際に、周囲の人には見えない人やモノが...
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夏は補聴器の故障が増える 汚れ除去と乾燥機器利用で対策を
今年の梅雨入りは例年よりも早いかもしれないといわれています。梅雨の季節はどうしても湿度が高くなりますが、補聴器は通常の電化製品と同じように、湿気・水分が苦手です。 実際に補聴器の故障が比較的多いのも、湿度が高い夏、中でもこの...
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バイオリニスト古澤巖さんは10年前に緑内障が発覚「音楽家でよかった」と
10年ほど前に受けた人間ドックの視野検査で「視野が狭くなっていますね」と指摘されて以来、ずっと1日1回、寝る前に点眼薬をさしています。そもそも人間的に視野が狭いのに、これ以上狭くなったら困るなと思ってね(笑)。 いわゆる「緑...
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眼科編(11)眼球周囲結合組織のたるみから起きる目の病気
年をとると全身にたるみが出てくる。それは目も同じだ。顔や体のたるみは見た目が悪くなるだけだが、眼筋のたるみは見え方も変えてしまうから要注意。たとえば眼瞼下垂だ。まぶたが下がってきて見えにくくなる病気で、いつも眠たそうに見えたり、何と...
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テレビや電話の音が聞こえづらい…音を聞きやすくする機器で改善
補聴器を販売する際、みなさんがどういった場面で聞こえづらさや、不便さを感じているかを丁寧に聞くようにしています。 初期の難聴を患っていらっしゃる方に多いお話が、「テレビの音がうるさいと家族に言われる」、逆に「家族には聞こえて...