大手保険会社を退職して、「みつばち園」の保育士となった星野親。そこは〈ダイナマイト・ハニー〉と呼ばれていた。かつて偽のダイナマイトを持って侵入した離婚調停中の園児の父親を、保育士たちが撃退したことがあったからだ。
今でも、パチンコに夢中で子どもを迎えにこない母親、万引をさせられる子どもなど、トラブルばかり。ある日、市役所の職員が立ち入り調査に訪れ、みつばち園が市の規定に反して、家庭保育室と認可外の園児を混合保育していることを指摘した。だが、何かおかしい。
問題だらけの子どもたちの居場所を守るために戦う保育士たちの物語。(KADOKAWA 1600円+税)