「 亡者たちの切り札」藤田宜永著

公開日: 更新日:

 修理を依頼されたマスタングのテストランをしていた氏家豊は、旧友五十嵐の娘・香織が目の前で拉致されたのを見て追跡したが振り切られた。五十嵐にかかってきた脅迫電話から監禁場所を突き止めた氏家は無事、香織を救出する。

 数日後、氏家がアパートのドアを開けると、銃を構えた男が立っていた。5日間、監禁された後、解放されたが、その見返りに、銀行員の五十嵐は不正融資を強いられたらしい。そして、かつて事業に失敗した氏家に5000万円融通してくれた元妻の兄・富沢が死体で発見された。事態はバブル時代の政界の闇と絡まり合って展開していく。

 疾走するハードボイルド・サスペンス。(祥伝社 1850円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動