GRAPHIC
-
「Wild boar 知られざるイノシシの『棲』」 矢野誠人著
山から下りてきては農作物を荒らすイノシシは、多くの人にとって害獣以外のなにものでもない。また、長年、狩猟の対象でもあったために他の動物よりも警戒心が強く、母イノシシは子供を守るために人間を襲うことも…
-
「ゴンド・アート」TouchtheGOND編
インドに600以上いるといわれる先住民族のひとつ、パルダーン・ゴンドの画家たちが描いた民族画を収めた作品集。 作品のモチーフとなるのは、想像上の生き物を含めた動植物をはじめ、村の日常生活やそ…
-
「死ぬまでに一度は行ってみたい絶景神社」 PHP研究所編
神社の入り口に立つ鳥居は、神域と人間界とのいわば結界。鳥居の向こうは神さまたちの世界だ。日本には8万社を超える神社があり、お社などの末社も含めるとその数は20万とも30万ともいわれる。 その…
-
「世界の美しい民藝」 巧藝舎著
“著者”は横浜に店を構える民芸店。長年、世界各地で、その地の人々の手仕事から生まれ、愛用されてきた品々を輸入し、販売してきた。日本の民芸運動に携わる人々も顧客に名を連ねる同店のコレクションを紹介するビ…
-
「BANKSY」 ジョン・ブランドラー/アレッサンドラ・マッタンザ著 高橋佳奈子訳
神出鬼没の世界的ストリートアーティスト、バンクシーの作品を紹介しながら、その作品に込められたメッセージを読み解くアートブック。 バンクシーは、ストリートアートを建造物の破損という犯罪行為から…
-
「東京タイムスリップ 1984⇔2021」善本喜一郎著
2021―1984=37年という歳月は、干支を3回りしてさらに1年、大学を出て就職した人が定年を迎えるほど長い。 写真家を志し専門学校を卒業した著者は、講師だった森山大道氏らの助言で、11人…
-
「特撮の空」島倉二千六著
最近、テレビが白黒だった時代に放映されていた特撮ヒーロー番組がデジタルリマスターで蘇り、再放送され、中高年世代を喜ばせている。 本書は、怪獣映画や特撮ドラマの草創期から現在まで、セットの「背…
-
「WE HAVE A DREAM WORLD」DREAM PROJECT編
それぞれの国や地域でSDGsの達成に取り組む若者たちの「夢」を、そのポートレートと共に紹介するビジュアルブック。 近頃、目にしない日はない「SDGs」とは、国連サミットで採択された持続可能な…
-
「高畠華宵画集ジェンダーレスなまなざし」内田静枝編
大正から昭和の初期、多くの少年・少女雑誌で活躍した人気挿絵画家・高畠華宵(1888~1966年)の作品とその人生を紹介するアートブック。 「LGBTs」であることを自任していた華宵が描く人物画…
-
「写真家アルバート・ワトソン 名作を生み出す秘訣」アルバート・ワトソン著 トップスタジオ訳
本書は、著名人のポートレートをはじめ、広告やファッションなどジャンルを超えて活躍する世界的な写真家のアルバート・ワトソン(1942年~)が自らの作品を紹介しながらその写真術を明かす写真集。 …
-
「絶滅危惧種東南アジアの霊長類」奥田達哉著
温暖化の進行で、今年の夏も過酷な暑さを経験することになりそうだ。しかし、本はといえば我々人類が招いた結果である。地球上では、後先を考えない人間の活動によって、何の罪もない動物たちが毎日のように姿を消…
-
「世界書店紀行」金彦鎬著 舘野晳監修 山田智子ほか訳
著者は、軍事政権下の韓国で1976年に出版社を創業して以来、自国社会の民主化と分断克服を求める人々の指針となる書籍を刊行し続けてきた出版人。 一冊の本は、「本を書く著者と本をつくる出版人と本…
-
「わたしは無敵の女の子」ケイト・T・パーカー著、栗木さつき訳
アメリカの「美しい」少女たちのポートレート集である。 とはいっても、表紙の少女エラ(12歳)の引き締まった表情、そして書名からもお察しの通り、美しいと聞いて鼻の下がちょっと伸びてしまう男性と…
-
「干す 日本の天日干しをめぐる」 西村豊写真・文
梅干しや魚の干物、海苔などの食品から、日常の洗濯物や布団まで、日本人にとって「干す」ことでそれぞれの最大限の力を引き出す行為は馴染みが深いもの。そんな「干す」という文化に着目して、その風景をとらえた…
-
「富士山と山麓の野鳥 季節ごとに」水越文孝著
日本野鳥の会に所属し、探鳥会では鳥の案内をする指導員も務める著者の作品集。長年、野鳥は「観察」するもので「撮る」という発想がなかったという著者だが、カメラの高性能化にあわせ、2003年ごろから自らも…
-
「昭和の祇園昭和48~64年」溝縁ひろし写真・文
コロナ禍の前、日本有数の観光地として国内外から多くの観光客を集めていた京都の祇園。その魅力は、日本の昔ながらの町並みと、長い歴史に培われた伝統と文化、そして運が良ければ出会えるであろう艶やかな舞妓や…
-
「電線絵画」加藤陽介企画・編集
近代洋画の開拓者である高橋由一が明治10年代の浅草や高輪など東京の街並みを描いた作品には、そこにあるべきはずのものが描きこまれていない。電信柱と電信線だ。 一方、雄大な富士山を遠望しながら東…
-
「OFF GRID LIFE」フォスター・ハンティントン著 樋田まほ訳
10年前、著者は「住宅という枠組みにとらわれずに暮らしたい」とニューヨークのアパートをひき払い、手に入れた1987年製の車で旅に出た。 3年をかけて北米大陸15万マイルを巡り、次のすみかにつ…
-
「世界のピラミッド Wonderland」河江肖剰、佐藤悦夫ほか編著
「ピラミッド」は、ギリシャ語で三角形の菓子パンを指す「ピューラミス」が語源で、そもそもはヘロドトスらの歴史家たちが、エジプトのあの巨大遺跡に用いていたものだ。 現代人もピラミッドと聞けば、すぐ…
-
「図説 世界地下名所百科」クリス・フィッチ著、上京恵訳
あの有名な彗星にその名を残す物理学者のエドモンド・ハレーは、地球の地下800キロに未知の世界が存在するとの仮説を発表。後に「地球空洞説」と呼ばれるその理論は、ひととき科学界をにぎわせたが、すぐに地球…