「スター・ウォーズ論」河原一久著
最新作「フォースの覚醒」が話題のスター・ウォーズ。1977年の公開(日本公開は翌年)以来、世界中のファンを熱狂させてきた同シリーズの魅力を考察した映画本。
そもそも第1作「スター・ウォーズ」は、企画の段階で配給交渉権を持っていた映画会社2社が製作費などを懸念して却下。公開前も大失敗作になるとささやかれ、別の作品との抱き合わせで配給された。それが観客動員数全米2位の記録をいまだに保持しているのだ。
この巨大なコンテンツが映画史に残してきた革新の足跡をたどり、第1作公開時の世界的「現象」が、「文化」へと発展していく過程を追体験。さらにディズニー社買収後の「スター・ウォーズ」のこれからを展望する。(NHK出版 780円+税)