映画「清須会議」好発進 妻夫木聡の“業界評”
「バカですよ、僕も。バカです!」
9日に都内で行われた三谷幸喜監督(52)の最新作「清須会議」の舞台あいさつで、俳優の妻夫木聡(32)は、そんなことを言って会場を笑わせていた。
妻夫木が演じたのは、自分では頭がいいと思っているバカ殿役。三谷監督が「僕は基本的に当て書き。妻夫木さんにもバカ殿のイメージがまったくなければ書けない」なんて冗談を飛ばしたものだから、渋々認めたのだが、もちろん妻夫木はバカじゃない。
「それどころか、最近の彼の俳優としての評価は高い」と、ある映画会社関係者はこう言う。
「柳葉敏郎と共演しているロト7のCMシリーズが、業界内外で思いのほか好評なんです。柳葉が上司、妻夫木が部下という設定で、例えば、重役たちの前でいきなり態度を豹変させる柳葉に、妻夫木が<そりゃないよ>というような顔をしてみせる。表情ひとつで部下の困惑ぶりを伝える演技力は、なかなか大したものですよ。ネット上で<面白い>と話題になるのもうなずけます」
だから三谷監督も妻夫木を使うんだろう。