日ハム元エース木田勇さんは女子硬式野球部監督でも“3冠”
大谷翔平、斎藤佑樹、ダルビッシュ有……日ハムといえば、忘れられない投手が多くいが、往年のファンとって忘れられないのが木田勇さん(60歳)だ。
80年、入団1年目でいきなり22勝をマークし、新人王はもちろん、最多勝、最優秀防御率、最高勝率と当時の投手3冠タイトルを独占。最多奪三振も記録した。しかし90年、中日を最後に引退、印刷会社のセイブンドーのサラリーマンになった。今どうしているのか。埼玉県三郷市にある球友塾の練習場で会った。
「今は総合物流やリサイクルなどの事業を展開するアサヒ産業が出資する球友塾の塾長でしてね。この室内練習場はもともと倉庫だったのを改装し、バッティングマシン2台、ブルペン1カ所、それとフリースペースがある練習場にしました。火曜日から金曜日までは小学校4年生から中学生までを対象にした野球教室で、約20人の子供たちに野球を指導するかたわら、土曜、日曜はアサヒトラスト女子硬式野球部監督として試合に明け暮れてます」
木田さん、こう言って日に焼けた顔をほころばせた。日本鋼管、セイブンドーなどでサラリーマンを経験したせいか、取材の受け答えは実直そのものだ。