「知らぬ間に使われた」 栩内被告の主張にプロの見立ては?
覚醒剤取締法違反の罪で起訴された歌手ASKA被告(56=本名・宮崎重明)の“愛人”栩内香澄美被告(37)の主張に注目が集まっている。
9日の第2回公判で覚醒剤をやっていることを改めて否定、「知らないうちに宮崎さんに使用された(かもしれない)」と、わざわざASKA被告の実名を出し、被害者であるがごとく言いだしたからだ。
10年来の愛人に名指しされたASKA被告は先月の自身の初公判で、「そんな卑怯なことはしない」と証言。2人の言い分は真っ向から対立しているのだが、栩内被告の主張は通るのだろうか。
9日の公判では、栩内被告の毛髪を鑑定した警視庁科捜研の係官が出廷。ASKA被告の汗が栩内被告の髪に付いて陽性反応が出たという弁護側の主張に対し、「毛髪は薬品や水で計9回洗浄する」「外部的な汚染は考えられない」と一蹴した。
■次回公判は10月2日
元東京地検特捜部副部長で弁護士の若狭勝氏はこう言う。
「毛髪から陽性反応が出たという鑑定結果が信用に足るものとなれば、(栩内被告に)ある程度の常習性があったことになります。複数回にわたり、知らないうちに使用されて気づかなかったというのは、いくら何でも考えにくい。栩内被告の主張はすんなり受け入れられません」