日本のトップアマ狙いメジャー球団大攻勢!森井翔太郎アスレチックス入団で潮目変わる
黒船襲来──。日本のプロ野球界にとってはさしずめそんなところかもしれない。メジャー球団がアマチュア球界のトップクラスの選手の獲得に本腰を入れ始めたというのだから。
春のセンバツが行われた甲子園のネット裏には、ヤンキース、メッツ、パドレス、フィリーズ、ロイヤルズなどのスカウトの姿があった。メジャースカウトが甲子園大会を視察するのは例年のこととはいえ、これまでとは本気度が異なる。
■地方の練習試合にまで米スカウトずらり
例えば、高校野球の対外試合解禁翌日の3月2日、センバツ連覇を狙う健大高崎(群馬)のグラウンドにはフィリーズ、パドレス、カージナルスなどのスカウトが足を運んだ。日大三(東京)との練習試合に登板予定で、今年のドラフト1位候補である158キロ右腕の石垣元気(3年)をチェックするためだ。
「メジャー球団は本気で日本のトップクラスの高校生の獲得を視野に入れています。レッズは今年から台湾在住のスカウトが日本のアマチュア選手をチェックすることになったし、メッツは日本にアマチュア担当の日本人スカウトを置くようになった。3月2日に健大高崎の石垣をチェックした球団の中には、わざわざ海外から駆け付けたスカウトと2人態勢で臨んだところもあると聞きました。160キロ超の速球を投げる東北福祉大の右腕・堀越啓太をチェックするために、すでに3回も4回も仙台まで足を運んだメジャー球団もありますから」と、ア・リーグのスカウトがこう続ける。