元「ずうとるび」の江藤博利さん がんを2度克服していた
70年代、日本テレビの「笑点」の“ちびっ子大喜利”から誕生した男の子4人組のバンドが大人気だった。「みかん色の恋」のヒットが懐かしい「ずうとるび」だ。メンバーのひとり、江藤博利さん(56)は“ずうとるびのジョージ・ハリスン”と呼ばれ、イケメンぶりから女性ファンの心を独り占めにした。今どうしているのか。
「不思議ですよね。今でも『ずうとるび』のブロマイドが売れてるんですよ。ブロマイド販売の老舗、マルベル堂の最新売れ筋ランクでもベストテンを外さない。それもあってか、今年初め、マルベル堂さんから、現在の江藤さんのブロマイドを出したい、とオファーをいただきましてね。こりゃ痩せなきゃいけないとダイエットに励んだら、逆に太ってしまい、若干修整を加えてもらいました。そう、あくまで若干、少々です、ハハハ」
恵比寿駅に近いカフェで会った江藤さん、こう言って陽気に笑った。確かに、いささか太め。だからこそ、いかにも元気に見える。
「いや、元気そうですね、って言われると、しばし待ったといいたい。実は一昨年10月、ちょっとおっかない病気にかかったんです。芝居の稽古中にトイレに行ったら、オチンチンから血のオシッコが出るじゃありませんか。ヤバいと思って病院に駆けつけたら、泌尿器系のがんが見つかって。ボクら昭和の人間にとって、がんイコール死の病ですからね。頭の中が真っ白になったけど、幸い早期発見だったため、1時間の手術、1週間の入院で済みました。去年6月、同じ部位に腫瘍が見つかり、これもすぐに除去した。ね、元気なばっかりじゃないでしょ」