鬼平犯科帳で"賄い方"演じた沼田爆さん 「普段は食に無頓着」
“鬼の平蔵”こと火付盗賊改方・長谷川平蔵が活躍する「鬼平犯科帳」(フジテレビ系)。2代目中村吉右衛門が演じる平蔵を中心に同心、密偵が活躍する捕物劇は痛快だった。このドラマは料理場面も見どころのひとつで、捕物はさっぱりだが、料理には口うるさい“猫どの”と呼ばれる同心の村松忠之進が講釈を垂れていた。演じたのは沼田爆さん(75)。鬼平が終了して14年、今どうしているのか。
■“食通”池波正太郎ならではの役柄
「今年も正月スペシャル『密告』が放送されましたね。レギュラー放送はとうの昔に終了しましたが、その後は年1本のペース、スペシャル番組という形で制作されてるんです。もちろん、ボクも出ました。2時間スペシャルといいながら、一瞬でしたが、ハハハ」
JR渋谷駅近くの喫茶店で会った沼田さん、まずこう言って笑った。
「今回は死罪と決まった罪人のための最後の食事という設定でした。それで白かゆに梅干し、香の物を用意するんですが、この膳はお頭(鬼平)の計らいなんですね。どうです、心憎い演出でしょ。鬼平ファンにはたまらなかったんじゃないかな」