山路徹氏の恩人は筑紫哲也氏 フリーランスの活動支え続ける

公開日: 更新日:

 しかし、僕は伝えたい映像を撮るために取材に行きたかった。そのスタイルを貫くためには、退社するしかありませんでした。そして会社を立ち上げたんです。フリーランスになったわけですから、取材にかかるすべての費用は、当然自費になります。

 車を売って取材費に充て、自衛隊初のPKO派遣となったカンボジアへ行きました。そのリポートは「Nステ」で放送していただきましたが、「辞めた人間にやらせるのはどうか」とか、賛否両論ありました。それで、フリーになって2度目のボスニア取材の映像は、TBSのある報道番組に持っていったんです。

 でも、その番組のプロデューサーには受け入れてもらえなかった。VTR素材を両手に抱えてスタッフルームを出たら、そこに立っていたのが「NEWS23」のプロデューサー。「その中にあるのはボスニアの映像ですか」って聞かれて、「そうです」と答えたら「じゃあ、僕らの方にも見せてもらえますか」ってなって。それで「NEWS23」のスタッフルームに行って映像を見ていただきました。

 そして、すぐに「放送したい」と言ってくださり、その後で筑紫さんを紹介されました。筑紫さんは編集について「映像にBGMとかを入れるのはやめよう。スタジオで僕と山路さんの会話だけで流そう」と提案されたのを覚えています。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  3. 3

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    大河ドラマ「べらぼう」の制作現場に密着したNHK「100カメ」の舞台裏

  1. 6

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  2. 7

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  3. 8

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  4. 9

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり

  5. 10

    トランプ関税への無策に「本気の姿勢を見せろ!」高市早苗氏が石破政権に“啖呵”を切った裏事情