<第4回>「夕立のざっと降る程浮名は立てど ただの一度もぬれやせぬ」ってね。俺の唄だからね
「そうそう、これが勝さんからいただいた手紙です。ぜひ読んでみてください」
新関さんがテーブルに置いたのは、白い封筒と勢いのある筆致で書かれた27枚の便箋。新関様と大きく宛名だけが書いてあり、裏には一筆、平成三年六月二十一日とある。当時、勝さんはハワイ麻薬事件で拘留中の身。…
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