「司会者・夏木ゆたか」見いだした ペギー葉山の“大抜擢”

公開日: 更新日:

 それを察したんでしょうね。舞台袖で客席の様子をうかがいながら、舞台に出るタイミングを見計らっていた僕に、軽やかに声をかけて肩を叩いてくれた。それだけでコチコチだった肩の力が抜けて緊張感がスーッと消え、晴れの大舞台を無事に終えることができました。「司会者でやれるかな……」。そんな自信がつき、それ以降は司会に本腰を入れ、さらにラジオパーソナリティー、リポーターなどに挑戦するきっかけとなりました。

■「あのコに任せましょう」と司会に抜擢

 ペギーさんとの出会いも、不思議な偶然からでした。僕はもともと、歌手から芸能活動を始めています。生まれ故郷の千葉県銚子市から歌手になるため高校入学時に上京。4年余りの下積みを経て20歳の時にようやくクラウンから「愛のかけら」でデビューしました。

 ところが、残念な結果に終わり、今度こそと意気込んだセカンドシングルも空振り。そうなると仕事らしい仕事がほとんどなくて。それでブラブラしてるくらいならと銀座三越2階のライブ司会に活路を求めたんです。

 ここは若者向けファッションフロアで、新人歌手が日替わり出演する歌謡ショーがウリ。実は僕もデビュー直後に歌わせてもらいましたから、担当者に売り込みに行ったところ「本当に司会でいいの?」って、けげんな顔をされたものです。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動