羽生クンはSMAP中居超え アスリート勢“CMギャラ高騰”の裏
民放ドラマが軒並み不振のなか、朝ドラ「とと姉ちゃん」に大河ドラマ「真田丸」と、NHKドラマだけが突出した勢いを見せており、それが主演俳優のギャラに跳ね返る。高畑充希(24)は1800万円から2800万円に、堺雅人(42)は5400万円から6400万円にアップ。この額は本人に渡るものではなく、広告代理店がクライアントと交渉する際の“基準”として使われているというが、なかなかどうして驚きの金額である。
■アスリートは実績にウソがない
勢いでいうと、不倫騒動に覚醒剤事件とスキャンダルの多かった芸能界をスポーツ界が追い抜いた感があるのも今回のランキングの特徴か。
「女性自身」ランキングの男性タレント1位に輝いたのはイチロー(42)。福山雅治(47)と肩を並べているし、フィギュアスケートの羽生結弦(21)もSMAPの中居正広(43)や香取慎吾(39)の4800万円を上回る5600万円に位置付けられている。
芸能評論家の肥留間正明氏が言う。
「吉永小百合や故高倉健クラスは別格ですが、たとえばベッキー騒動を見ればわかるように、企業がタレントを自社のCMに“人気”を指標にして起用するのはリスクが伴う。人気は水物だし、ひとつのスキャンダルがきっかけでCM自体が吹き飛ぶ可能性すらある。その点、テニスの錦織圭など世界を舞台に活躍しているアスリートは実績にウソがない。タレントのようにテレビの中だけじゃなくて、成績を残せばネットやテレビ、一般紙、スポーツ紙はもちろん、雑誌などでも報じられるため、その宣伝効果たるや絶大です。五輪でメダルを取ればさらに箔がつく。リオ五輪で注目は水泳男子の萩野公介、瀬戸大也、女子の池江璃花子。そして陸上のケンブリッジ飛鳥。ケンブリッジは日本人初の9秒台をたたき出せば国民的スターになる。メダルを逃しても帰国後は引っ張りだこでしょう。これからはアスリートという“タレント”の時代です」
芸能人たちは五輪で注目される選手の姿を見て、戦々恐々なのかも知れない。