不倫“地雷女”を好演 長澤まさみ「清純派」脱ぎ捨て新境地
朝のワイドショー番組の舞台裏をリアルに描くコメディー映画「グッドモーニングショー」(10月8日公開)で、長澤まさみ(29)のコメディエンヌぶりが話題だ。
「踊る大捜査線」シリーズの脚本などで知られる君塚良一監督によるオリジナル作品。長澤は、中井貴一演じる主人公の澄田キャスターと番組で共演する有能なアシスタントを演じているが、この日の彼女は生放送中に澄田との不倫関係を宣言しようと虎視たんたんとチャンスをうかがっている設定。それを知って必死に阻止せんとする中井との掛け合いが、爆笑必至のギャグシーンとなっている。映画批評家の前田有一氏も、そのコメディー演技を絶賛する。
「不倫といってもどうも彼女が一方的に付き合っていると思い込んでいるフシがある、まさに勘違い系のメンヘラ地雷女です。でも悪びれずにうっとりと中井を見つめる姿がキュートで憎めない。持ち前の美貌とアブない性格の激しいギャップが完璧にハマりました」
やがて放送中に武装立てこもり犯から名指しで澄田キャスターが呼びつけられ、物語は急展開してゆく。元テレビマン監督ならではの真実味ある描写と、制作現場のトリビアが売りの娯楽作となっている。初の女子アナ役となる長澤も、発声などの役作りをして臨んだという。