一粒の麦(1958年 吉村公三郎監督)
集団就職 少年たちは犠牲者だった
農家の次男坊などが都会の労働力として駆り出される「集団就職」は1954年に世田谷区桜新町の商店街が始めたといわれる。本作は福島県の中学を出て東京に出た少年少女の群像劇だ。
登場するのはあどけない顔の純情な子供たち。夜行列車に乗り込み、「なんだか修学旅行みたいだ」と笑って…
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