<第5回> 小津安二郎=鎌倉というイメージが定着した理由

「晩春」は「青い山脈」と同じく1949年の公開。原節子が小津映画に初めて出演した作品である。冒頭は北鎌倉の駅舎からはじまる。そして、円覚寺でのお茶会。原節子は笠智衆演じる北鎌倉に住む、大学教授・曾宮周吉の娘、紀子である。婚期を逃しかけた娘を嫁にやるという、小津映画で繰り返し描かれ…
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