<第6回> 公務員の初任給が6500円の時代に映画1本300万円

「麥秋」の出演を巡って原節子と小津安二郎にはこんなやり取りがあった。原と小津の間に入って取り次いだのは、シナリオライターで映画監督の沢村勉である。沢村は鎌倉の浄明寺の原節子の家のすぐ近くに住んでいた。沢村は義兄の熊谷久虎監督の映画の脚本も書いており、熊谷と親しく、その関係でよく原…
この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。
(残り1,017文字/全文1,158文字)
【ログインしていただくと記事中の広告が非表示になります】