石坂浩二がテレビの現状憂う 「シニア世代に響く番組を」
倉本作品の出演は「3丁目4番地」(72年)以来、45年ぶり4作目。今作では、テレビ全盛期を支えたテレビ人だけが入所する老人ホームを舞台に、かつてその才能をもてはやされたシナリオライターの役に挑む。「倉本さんの目から見た社会をまとめているような役。次から次へと起こる揉め事や問題を収めなければいけない」と吐露する一方で、「一視聴者として傍観しつつ楽しみながら臨みました」と口を緩ませる。
■改革第2弾として派遣される気持ち
「われわれ世代の悩みを描いたドラマで、とにかく身につまされる。『テレビを今のようにくだらないものにした』や『お笑い番組ばっかり』といったセリフもあり、テレビ全体が考え直さなければイカンと提言する内容でもあります。たしかに昼の時間帯ひとつとってもコメンテーターの顔ぶれが似たり寄ったりで、朝の焼き増しを放送する番組ばかりと感じている視聴者は多いでしょう。そこにテレビ朝日さんは改革のメスを入れ、3年前には『徹子の部屋』の放送時間を前倒しして手ごたえを得た。我々は今回、改革第2弾として派遣される気持ちでいます。今回も成功させて弾みをつけ、(次の番組の)橋本大二郎さんを少しでも楽にしてあげたいですね」