桂あやめさん 西川死刑囚に襲われた衝撃体験を振り返る

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「金、あるか」と聞かれたので「引き出しに入ってます」と引き出しから現金が入った封筒を差し出した。男は金を手にしてほっとした様子で話し始めた。

 自分は人を殺したと。

「捕まるくらいなら死のうと思ってる」と言うのを、「死んだらあかん。生きていたらええことありますから」と止めた。自暴自棄になってまた首を絞められたらたまらないので必死だ。男が「あんた、ええ人やなあ」と言ったのでほっとした。

■男は「スナックママ連続殺人事件」の犯人だった

 九死に一生を得た花枝はようやく犯人に解放された。花枝を襲った犯人は、「警察に電話するなら10分たってからにしてくれ」と言って部屋を出ていった。

「アパートの階段を下りる音がしたので、すぐドアの鍵をかけたとたん、全身の力が抜けて動けませんでした。放心状態で体の震えが止まらず、警察に電話したのはしばらくたってからです。警察官が駆け付け、電話機の指紋を調べたら正体が分かった」


 なんと、警察庁指定119号事件、通称「スナックママ連続殺人事件」で指名手配中の犯人だったのだ。

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