「ドクターX」視聴率が20%を超えたのは過去全話で何回か

公開日: 更新日:

「ドクターX~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日系)が最終回で25・3%をはじき、第5シーズンの幕を閉じた。全話平均で今年の連ドラ1位で全10話のうち7回が20%超え、まさに異次元だ。

 実は全シリーズと1本の特番を合わせると先週の最終回がちょうど50本目。そこで視聴率をチェックすると、20%超は2012年の第1シーズンは後半の2回だけだが、第2シーズン(13年)は9回中8回、第3シーズン(14年)は11回中でなんとパーフェクトの11回!スペシャル(16年)もクリアし、第4シーズン(16年)が11回で10回。そして今シーズンが10回で7回記録した。

 全50回中で39回の20%超え。今の連ドラは5%も珍しくないのに、いかに「ドクターX」がモンスターかわかる。強さの理由は米倉涼子(42=写真)の人気や脇役陣の豪華さだけでなく、中園ミホはじめ、1話完結の痛快なストーリーと歯切れのいい脚本にある。「私、失敗しないので」「ギョイ」などユニークなフレーズも印象に残る。

 最終回で大門は手術で一命を取り留めたので気になるのは18年以降の続編だ。「同局の『相棒』のようにシーズン10まではやるだろう」という業界人の声もあるほど。脚本の質を落とさなければファンはついてくる。

 その辺は“テレ朝は失敗しないので”か。テレ朝は「相棒」と「ドクターX」のスペシャルコラボ特番なんて切り札も隠し持っているかもしれない。いずれにしろ他局は歯ぎしりするほど羨ましいコンテンツ。「ドクターX」をしのぐドラマが出てくることを期待したいところだが。(作家・松野大介)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 2

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  3. 3

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  4. 4

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  5. 5

    阪神・藤川監督が酔っぱらって口を衝いた打倒巨人「怪気炎」→掲載自粛要請で幻に

  1. 6

    巨人・小林誠司に“再婚相手”見つかった? 阿部監督が思い描く「田中将大復活」への青写真

  2. 7

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差

  3. 8

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  4. 9

    フジテレビを救うのは経歴ピカピカの社外取締役ではなく“営業の猛者”と呼ばれる女性プロパーか?

  5. 10

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された