安室・小室の引退が象徴 “平成の終焉”と軋み始めた芸能界
「これで平成は終わった」――。音楽プロデューサー小室哲哉(59)の引退は、今年9月での引退を控える安室奈美恵(40)と併せ、日本の芸能界において、ひとつの時代の節目とする見方が広がっている。
1995年リリースのシングル「Body Feels EXIT」からはじまった、小室プロデュースによる安室の楽曲が平成の世を彩ったのは間違いない。つづく「Chase the Chance」がミリオンヒットし、TKサウンドは社会現象になり、安室のファッションを真似た「アムラー」が街にあふれた。「CAN YOU CELEBRATE?」は結婚式の定番となり、平成の花嫁たちの門出に流された。
安室のベストアルバム「Finally」には、小室が16年ぶりにプロデュースして最後となるであろう楽曲「How do you feel now?」が収録され、安室ファンの感傷を誘っている。さらに今回の引退発表で小室サウンドも終わりとなり、来年4月に予定される天皇退位と共に幕を閉じる平成へのエンディングがはじまったとの印象を世間に与えているのだろう。