安室・小室の引退が象徴 “平成の終焉”と軋み始めた芸能界
だが、それは芸能界にとっていいことばかりじゃなさそうだ。
「1998年に年間4億5000万枚も生産されていたCDは2億枚を下回り、今やピーク時の4割以下。シングルはドラマ主題歌になっても売れず、リリースすら見送ることが多いから、そのうち消えてしまうかも知れない。TKブームのように関係者もスタッフも大儲けして、海外出張に旅客機をチャーターなんて、バブリーな話は過去の伝説になろうとしています」と、レコード会社幹部は言う。
■小室の不倫報道がターニングポイントに?
不倫疑惑を報じ、小室引退のきっかけとなった週刊文春の報道姿勢に批判の声があがっているが、芸能界と芸能マスコミのあり方も、ひとつの区切りを迎えている。
「出版、とりわけ雑誌もマーケットとしては約20年前のピーク時の半分の規模になってしまいました。世間の反響にかかわらず、権力に立ち向かい、有名人の私生活を暴くという路線を今後も続けていくことができるかどうか、むずかしい局面にある。部数が出なければ、芸能プロとのバーター取引も減る。大物からも相手にされない。それならばと不倫などの私生活をネタにしようにも、今回のような世間の逆風に加え、事実でも名誉毀損で訴えられ敗訴という流れが続けば扱えなくなってしまう」(出版関係者)