空港で暴行事件から3年…俳優・隆大介が語った悔恨の日々
2015年3月、台湾・台北の空港職員に対する暴行事件を起こし、現行犯逮捕。当時所属していたプロダクションを解雇された俳優・隆大介(61)が、事件発生から3年。その沈黙を破り、いまだから話せる事件の真相と現在の心境について日刊ゲンダイに激白した。
■役者を続けていいのかと自問自答の3年間
「今も一番申し訳ないと思うのは、怪我をさせてしまった空港職員の方に対してです。立派に職務を全うしようとした方を、僕はトンでもない目に遭わせてしまった」
巨匠マーティン・スコセッシが遠藤周作の原作を実写化した話題作「沈黙―サイレンス―」(16年)にキャスティングされ、撮影のため訪台した際に起こした不祥事。当時、入国手続きでトラブり、口論ののち、職員を蹴り骨折させたと報じられた。
「その通りです。あの日は一人で台湾に向かったのですが、多忙による睡眠不足で体調を崩していたのに無自覚にも機内食の際にビールを1、2杯飲んでしまい、到着まで爆睡する始末でした。実は空港で足止めされた理由は入国カードを書いていなかったからでした。それを入国審査の際に指摘され、カタコトの英語力で満足なやり取りができず、カッとなって手を出してしまったんです。言い訳のしようがない、120%、私が悪い話。お詫びの言葉もありません」