ヤクザ渡世の森友疑惑 裏切りと見所満載「アウトレイジ」
大友の境遇はサラリーマンにとって他人事ではない。嫌な仕事を押し付けられて事態が泥沼化した上に、山王会の関内会長(北村総一朗)と加藤に抗争をたきつけられて泥沼にはまる。こんなことはビジネスの現場でも起きている。
森友疑惑もしかり。首相夫妻をかばった財務省の佐川クンが文書改ざんで自分を追い詰めて失職。それでも証人喚問で「首相夫妻の関与はなかった」と渡世の義理を果たして社会的信用を失った。大友の顔が佐川クンに、若頭の加藤が丸川珠代に見えてくる。関内会長は安倍晋三か。
「ビヨンド」では関西ヤクザが暗躍し、「最終章」では韓国ヤクザが出てきて大戦争に発展。いずれの作品もヤクザ界のしがらみと残酷シーン、保身、裏切りなどで見どころ満載だ。
(森田健司)