著者のコラム一覧
片岡たまき

神奈川県平塚市出身。元RCサクセション・マネジャー兼衣装係。夫は「パスカルズ」のバンドマスター、ロケット・マツ氏。著書に「あの頃、忌野清志郎と」(宝島社)。

「飲んで元気だせよ」と差し出された郷愁誘う“プラッシー”

公開日: 更新日:

「清志郎さんファミリーと寂れた温泉宿に行った時、女性陣が着替え中の脱衣所に『やぁ、やぁ』なんてスケベのスの字もないような顔で入ってきた。その後、ガックリ落ち込んで部屋にこもっていた私。様子をうかがいにきた彼の手には、プラッシーが握られてました。『これでも飲んで、元気出せよ』と。思わず私も『あっ、ボス、どうもありがとうございます』と答えてしまいました。翌朝は、『オレのおかげで、女子の肌がツルンツルンしてるぞ』と笑い顔です。この冗談加減、何なんでしょう?」

 プラッシーは当時としても、郷愁を誘うようなジュースだった。ただ、なぜお詫びにプラッシーを持ってきたのかは謎のままだ。

 清志郎に近いスタッフたちは彼のことを親しみを込め「ボス」と呼んでいたが、呼び方についてはこんなエピソードもある。

「私が、ある音楽雑誌で清志郎さんのゴーストライターをしていた時でした。ツアーの追っかけのファンが清志郎のことを“先生”と呼んでいるというお話で、私は『オレはおまえらのセンセーのつもりはない。いいかげんにしてくれ』と文章に起こしたのです。ただ、その言い方がキツかったのか、清志郎さんからFAXで『だからそんなふーに、ボクのこと呼ばないでね。たのむよ』という文章を付け足してくださいと届いた。この一文を足すだけで、読み手の印象はガラリと変わります。もちろん威張っているところを見たことがありませんから、この一文は必要なんですね。たとえ怒っていたとしても、声を荒らげたりせず冷静な人です」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  2. 2

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  3. 3

    中森明菜が16年ぶりライブ復活! “昭和最高の歌姫”がSNSに飛び交う「別人説」を一蹴する日

  4. 4

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  5. 5

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  1. 6

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  2. 7

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 8

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

  4. 9

    「ダウンタウンDX」終了で消えゆく松本軍団…FUJIWARA藤本敏史は炎上中で"ガヤ芸人"の今後は

  5. 10

    田中圭が『悪者』で永野芽郁“二股不倫”騒動はおしまいか? 家族を裏切った重い代償

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  4. 4

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  5. 5

    田中圭が『悪者』で永野芽郁“二股不倫”騒動はおしまいか? 家族を裏切った重い代償

  1. 6

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

  2. 7

    ダウンタウン「サブスク配信」の打算と勝算……地上波テレビ“締め出し”からの逆転はあるか?

  3. 8

    1泊3000円! 新潟県燕市のゲーセン付き格安ホテル「公楽園」に息づく“昭和の遊び心”

  4. 9

    永野芽郁と橋本環奈…"元清純派"の2人でダメージが大きいのはどっち? 二股不倫とパワハラ&キス

  5. 10

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ