著者のコラム一覧
井上トシユキITジャーナリスト

1964年、京都市生まれ。同志社大学文学部卒業後、会社員を経て、98年からジャーナリスト、ライター。IT、ネット、投資、科学技術、芸能など幅広い分野で各種メディアへの寄稿、出演多数。

福岡でIT講師刺殺 なぜSNS上の遺恨が現実社会に波及したか

公開日: 更新日:

 福岡市の創業支援施設で6月24日、IT関連のセミナー講師を務めていた会社員(41)がトイレで刺殺された事件は、大きな衝撃を与えた。

 加害者と被害者とはブログ上で以前からトラブルを起こしていたとされ、ネットの遺恨が現実世界にまで波及したあげく、最悪の結果を招いてしまったのだ。

 報道によれば、加害者は最初から刺すつもりでタイミングをうかがっていたばかりか、犯行時にはメッタ刺しにしたという。それほどまでの遺恨とは何なのか、動機の全貌が明らかにならないうちは、ネット上での表現や発信が萎縮してしまうとの不安が増していくのも致し方ない。

 被害者は炎上の分析やブログに関する各種ノウハウの専門家だったといい、単著や共著もあった。よくわかっているはずの人物だったのだ。それがなぜ、という誰もが抱く疑問を解くため、舞台となったブログをザッと見てみた。だが、加害者が彼の気に入らないブログ記事や記事につけられたコメントに対し、「低能」とあおるように文句をつけて荒らし回っていた様子はあるものの、被害者と加害者とが直接的、致命的にモメたという痕跡は見つからなかった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  2. 2

    大山悠輔逃し赤っ恥の巨人にOB評論家《良かった》 FA争奪戦まず1敗も…フラれたからこその大幸運

  3. 3

    悠仁さまの進学先に最適なのは東大ではなくやっぱり筑波大!キャンパス内の学生宿舎は安全性も高め

  4. 4

    過去最低視聴率は免れそうだが…NHK大河「光る君へ」はどこが失敗だったのか?

  5. 5

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  1. 6

    《次の朝ドラの方が楽しみ》朝ドラ「あんぱん」の豪華キャストで「おむすび」ますます苦境に…

  2. 7

    国民民主党・玉木代表まだまだ続く女難…連合・芳野友子会長にもケジメを迫られる

  3. 8

    「人は40%の力しか出していない」米軍特殊部隊“伝説の男”が説く人間のリミッターの外し方

  4. 9

    瀬戸大也は“ビョーキ”衰えず…不倫夫をかばい続けた馬淵優佳もとうとう離婚を決意

  5. 10

    迫るマイナ保険証切り替え…政府広報ゴリ押し大失敗であふれる不安、後を絶たない大混乱