木村拓哉ラジオも終了…SMAP“完全消滅”の今後と5人の損得
結果、フジテレビが8月18日放送の「ほんとにあった怖い話―夏の特別編2018―」に稲垣吾郎を起用すると発表した。どちらかといえば、バラエティーで、例年通りのストーリーテラー。正式な意味でのドラマ出演ではないにしても、独立後、キー局出演第1号に変わりはない。
「ジャニーズ事務所と関係が深いと言われていたフジが先鞭をつけたことで、他局も考えないわけにはいかなくなったと思います。ほかの2人も近いうちにテレビ出演が決まる可能性は大きくなったと言えるでしょうね」(前出のテレビ局関係者)
3人にとって好機到来となるわけだが、必ずしもそうとは限らない面もある。在京キー局幹部がこう語る。
「まだまだではありますが、テレビ局が本来あるべき姿に戻りつつあるということですね。局と芸能事務所は対等の関係となり、番組にふさわしい、本当に実力と人気のあるタレント、役者を起用するという、当たり前のことができるようになることが望ましいわけですから」
無意味な忖度や、不当な圧力が通じなくなるということなのだが、それは逆に、彼ら3人にも当てはまることになる。実力が発揮できなければ消えていくしかない、芸能界の厳しさにさらされることになるわけだ。
喜んでばかりはいられない。「新しい地図」はこれからが正念場だ。
(取材・文/芸能ジャーナリスト 佐々木博之)