激熱17曲連続ライブに感激…「鶯籠」が魅せる勢いと将来性
「鶯籠」 1stワンマン 「自分で蒔いたの。種を。」 新宿LOFT・9月24日
アイドルヲタクの楽しみのひとつに、現れては消えるあまたの新しいアイドルの中から「これはっ!」というグループを見つけ出し、成長を願って応援する、というものがある。今回取り上げる「鶯籠(とりかご)」は今年3月に結成したばかりの、13~21歳の5人組だ(当初は4人)。筆者は夏前から追いかけ始め、知名度は低いが個人的にいま一番アツく面白いグループだと思っている。
その最大の魅力はギャップだ。ギターとベースが織り成す重厚なサウンドは、クオリティーの高いアイドルらしからぬオルタナティブロック調。歌詞は生と死、罪と罰についてだったり、都会の一人暮らし女性の孤独を描いてたりとシリアスで、歌詞に合わせた物語仕立ての振り付けの曲もある。鴬谷のライブハウスを拠点に多いと1日3公演、週10回近くもライブを重ね、実力を磨いてきた。デビュー半年で持ち歌が17曲もあるのもスゴイ。
その一方で、メンバーはみな可愛いのに、名前がPINOCO、ばんぱいあ、からあげ、点点(てんてん)、駄好乙(たむこ)である。しかも、振り付けのほとんどや、歌詞に小難しい単語を多用するなど“中二病”的ともいえる世界観を担っているのがリアル中2で「エグゼクティブプロデューサー」の肩書を持つ駄好乙なのだ。