「イッテQ」疑惑で日テレ冬の時代へ…構造的問題の指摘も
「今回のケースはヤラセというより過剰演出の範疇では。ヤラセにはカネがかかるわけで、コーディネーターのギャラを考慮すれば、祭りそのものをつくることがギャラに見合うとは思えない。通常はリサーチ会社の調査結果を見てGOを出していくのが一般的で、コーディネーターが祭りの説明や現地の人の言葉を大げさに意訳したとか、一部表現が拡大解釈だったということではないでしょうか」
「イッテQ」は局の看板バラエティーだけに、VTRチェックを含めて制作には慎重の上にも慎重を期すという。しかしながら、日々、視聴率という結果を求められる現場は数字のプレッシャーに苦しめられている。
「どの企画であれ、実現するかどうかは番組プロデューサーの判断に委ねられています。採用されるのはエッジが立って面白い、つまり高視聴率を稼げる企画。スポンサーをはじめ、若者を中心としたテレビ離れが止まらない中、番組制作会社など企画を提案する側には、もっと面白い、もっと過激なものを求められるようになっています。制作会社などは、いわば下請け。企画を通さないと仕事にならない。まさに死活問題ですから、プロデューサーに満足してもらえるようにと、より高くなるばかりのハードルを越えるべく、より過激な企画へと走っていってしまいがちです」(別の日テレ関係者)