大作2本で総制作費15億の大枚をはたいてくれる投資家は…
そこに、特攻兵の生き残りや闇市のヤクザ者や気の狂った下町の風呂屋のオヤジや浅草のパンパン(戦後に現れた娼婦のこと)や、進駐軍の米兵まで、大人たち50人以上が絡んでくる。誰もかれもが他人のことにかまってられなかった非情な時代の「児童活劇」だ。
全国中から戦争直後の顔をした子供たちを2万人ぐらいはオーディションして、焼け跡に似合う「欲をむき出しにした餓鬼」を見つけたいわけだ。いつも、小生の映画では2000人以上の役者を面接してきたが、この話はもっと面倒なことになりそうだ。でも、明日の沢尻エリカや桐谷健太や木下ほうかを生み出すためにやらなければと思っている。
そして、さらにもうひとつ、並行して画策したい戦争映画もある。日本の関東軍が満州に侵略して後、ソ連軍と戦った「ハルハ川の戦い」だ。日本軍はいまだに「ノモンハン事件」と歴史で教えてきたが、事件などではなく、まったく立派な戦争だ。その無謀無策だった戦場を再現してみたい。人は戦争を忌み嫌うが、なぜか、映画の中では戦争を追体験したいのだ。若い将兵が死と向かわせられて、いかに生きのびたかを探りたい。これら大作2本で総製作費は15億円だ。
さあ、誰か、気前よくポンと大枚をはたいてくれる投資家はいらっしゃらないものか。ゴーンのような守銭奴じゃない、良い人と出会いたいものだ。