「サンミュージック」社名通りに再び音楽界でも輝けるのか
「吉本興業が本格的に大阪から東京進出を始めた頃で、東京の事務所が対抗する機運をつくったが、吉本のように漫才師や芸人を育てるノウハウはない。結果、生まれたのが、小島よしおらピン芸人。現在、東京にお笑いの事務所が誕生する下地をつくった」(テレビ関係者)
お笑いブームに乗り一時はテレビ界を席巻したが、文字通りの一発芸。飽きも早く、次々と一線から消え「一発屋芸人」と呼ばれたが、同じ事務所から何人も一発屋が出たことで学ぶこともある。一発芸の再生である。
「そんなの関係ねえー」と海パンで踊る小島の一発芸も時を経て蘇る。芸は変わらずともファンは新陳代謝する。初めて見る人にとっては新鮮。小島は児童を相手にして活躍の場を広げた。ダンディ坂野の「ゲッツ」がCMで蘇ったこともあった。タレント本人よりも一発芸の再生である。一発屋芸人のネガティブなイメージも一掃して迎えた50周年。集まった芸人の顔は太陽(サン)のように輝いていたが、社名通り再び音楽界でも蘇ることはできるのか――。