著者のコラム一覧
てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

「恥」「できない」はナシ 朝日奈央を鍛えた厳しい教え

公開日: 更新日:

 大きな挫折だったが、有名になってファッションショーに出られるようになろうと目標を切り替えた。だから、「バラエティでもなんでも、絶対にちゃんと頑張らなきゃいけないんです。『仕事を選ばない』って言われますけど、選んでるときじゃない」(サイバーエージェント「新R25」2018年7月17日)と。

アイドリング!!!」には結成当初からフジテレビで帯番組を持つという恵まれた環境があった。だが、早々にバラエティーでブレークした菊地亜美を除くと、「フジテレビのアイドル」というイメージが強かったためか、逆に他局ではあまり使われないという皮肉な結果を生んだ。

 一方で大きな財産だったのは、番組MCとしてバカリズムが参加していたことだ。朝日自身「私は完全な『升野(バカリズム)育ち』です」(同前)と言うように、「若いからって、“恥ずかしい”とか“できない”はないから」という厳しい教えで育てられたのだ。

 バカリズムは「常にみんなの中心にいた」と朝日を評す。「最初まず菊地亜美がバーッと行ったじゃないですか。でもメンバー的には『朝日奈央が売れてこそ』という思いがあったんですよ」(テレビ東京「ゴッドタン」18年12月15日)と。

 現在の朝日のバラエティーでの活躍っぷりに対し「いやあ、うれしいですね。ホント14歳の時から追い込んで良かった」(同前)と語るバカリズムに朝日は号泣した。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  3. 3

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 4

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  5. 5

    マイナ保険証「期限切れ」迫る1580万件…不親切な「電子証明書5年更新」で資格無効多発の恐れ

  1. 6

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  2. 7

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  3. 8

    Mrs.GREEN APPLEのアイドル化が止まらない…熱愛報道と俳優業加速で新旧ファンが対立も

  4. 9

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  5. 10

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差