“復興五輪”はデタラメだった…もう止められないのが悔しい
「安物買いの銭失い」はこのGW10連休のことだ。休み果てて疲れ果てた大勢の人がロクに満足感も得られず、暗く落ちこんだ顔で会社や学校に戻っている。この不況、庶民は近場にカネをケチって行楽に出かけたが、実はロクな行楽もできず交通渋滞に疲れながら戻ってきたからだ。人のすいた都内で過ごした方がなんぼかせいせいした。
でも、宅配便トラックやタクシーのあちこちに、「東京2020をみんなで成功させよう」ステッカーが貼られてる。なんで皆でさせなきゃならないのか? それが目に付くだけで腹が立つ。東京五輪開催には今も大反対だ。招致に絡む会長らの浅ましい買収疑惑が出たままだし、新競技場の建設では近くの住民たちや野宿者(ホームレス)が立ち退きを強制させられた。人を追い払ってまでして開かなきゃならない祭りなのか、甚だ疑問だ。
我らの税金で賄賂を払って、誰が何の得になるのか、それがまったく分からない。都心から離れた飲み屋で山形名物のイモ煮を食いながら、店主にそう言うと、
「経済効果が出るからいいじゃないの」
と言い返された。実は店長も五輪は人ごとにしか思ってない。