紙切りの基本は「動物」…馬、牛、虎、ウサギと十二支から

公開日: 更新日:

 林家正楽こと本名・秋元真は1948年1月生まれ、今年71歳である。1966年に高校を卒業、某カメラ会社に就職した。

「ところが、仕事がつまらなくて、早くやめたいと思ってた。寄席に通い出して、8月に末広亭で初めて2代目正楽の高座を見たんです。当時はまだ小正楽でした。その時、神様が降りてきて、『おまえは紙切りをやるんだ』と言われたような気がした。天啓というやつですね。師匠の住所を調べたら、埼玉県春日部市一ノ割だって。どこなんだって話ですよ」

 2代目正楽は先代林家正蔵(後の彦六)に弟子入りしたが、なまりがきつかったため落語家を断念して紙切りに転向、初代正楽に師事した。人柄の良さと、紙を切る間のおしゃべりのなまりが味になって、多くの客に愛された。

「師匠宅の前まで行ったものの、家族や友達とまるで違う芸人の世界に入ることに踏み切れなくて会わずに帰ってきた。それで、決心が付いてから弟子入り志願の手紙を書いたんです。すると返事が来て、まだ弟子を取る身分じゃないけど、紙切りを教えるだけならいいですよって。優しいでしょ」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    初V京都国際の《正体》と《左腕王国の秘密》…野球部“以外”の男子生徒わずか12人

  2. 2

    《古いタイプの指導者》はア然ボー然…大谷の恩師による「甲子園塾」講義の中身

  3. 3

    悠仁さま「進学に向けた勉学の大切な時期」でも続く秋篠宮家と宮内庁の軋轢

  4. 4

    「Snow Man=めめ以外は演技下手」定着のリスク…旧ジャニのマルチ売りに見えてきた限界

  5. 5

    山陰まで及ぶ大阪桐蔭・西谷監督のスカウト活動範囲…《最新車で乗り付けてきた》の声も

  1. 6

    目黒蓮をCMに再起用したコーセーにSnow Manファン大暴走 佐久間大介も別問題でファンに苦言

  2. 7

    吉永小百合(10)「15歳年上のバツイチと、よく一緒になりましたね」会員限定記事

  3. 8

    ドジャースの“朗希タンパリング疑惑”で大迷惑!米29球団&日本プロ球団こぞって怒り心頭の納得理由

  4. 9

    麻生太郎「3頭体制」崩壊でいきなり窮地…自民党総裁選でキングメーカーとしても機能せず

  5. 10

    元プロが関わる「チンピラまがい」の関西ボーイズチーム出身者にスカウト要警戒《教育できそうにない》