東京五輪で木久翁は「世界中の財布が日本に来る」と大喜び
木久扇に改名した後も商品名を木久蔵ラーメンのままにしているのはどういうわけか。2代目木久蔵に聞いてみた。
「異物混入みたいなトラブルがあった時、僕に責任を負わせるためだと思ってました。『僕は今、木久扇だから』と逃げるのかと(笑い)」
「そんなわけない」と木久扇が否定した。
「木久扇ラーメンにしてパッケージを変えると70万円掛かると言われたんでやめたんです。ただ、来年はオリンピックに合わせて、外国人が好きそうなパッケージに変える計画があります。たとえば、おとぎ話の桃太郎やかぐや姫のイラストにするとかね」
「オリンピック開催が決まった時、父は、『これで世界中の財布が日本に来る』と大喜びしたんですから」
木久蔵が笑った。
木久扇は、新商品の開発に余念がない。
「オリンピックイヤーに日本を訪れる外国人観光客は4000万人を超すと予測されてます。外国人は抹茶が好きと聞いたので、抹茶を練り込んだ緑色の麺のラーメンを考えてます」