著者のコラム一覧
てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

不気味な実像を笑顔で中和させるパンサー向井の強い客観性

公開日: 更新日:

「菅さんとやったら、あんなに面白かったのに!」(向井慧/日本テレビ「有吉の壁」10月2日放送)

 芸人たちが街に溶け込みながら、コント風にさまざまなボケを繰り広げる「有吉の壁」で、確かな存在感を見せるパンサー。メンバーの向井慧(33)が尾形貴弘と2人でネタをやり、微妙な空気になったときに発したのが今週の言葉だ。

 向井は前のコンビを解散後、自分が面白いと思っていた菅良太郎にコンビ結成を持ちかけた。その時、ちょうど菅は尾形にも声をかけられていたため、そのままトリオを結成した。向井は「僕は静かな雰囲気のあるコントをやりたくて、菅さんを誘って2人でやりたかったんですよ。で、絶対に(尾形は)入れたくなかった。一個も面白いと思ったことなかったから」(NHK「絶対笑者」14年12月27日)と笑って述懐する。結果、パンサーは尾形の分かりやすいキャラと向井の甘いルックスでアイドル的人気でブレークを果たした。

 向井はその爽やかな笑顔のイメージもあって、どうしても軽薄なイメージを持たれてしまいがちだ。だが、彼の実像は違う。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動