後輩に贈る「一人扶持は食えなくても二人扶持は食える」
ここ最近芸能界は結婚ラッシュでしたね。モテないキャラの方が結婚すると、特にお笑いの方なんかはそのあとの商売がやりづらくなるんじゃないの? アイドルはファンが離れるんじゃないの? なんて世間の皆さまはおせっかいをやきますよね。そこで落語家の結婚はどうなのか書きましょう。
20代、30代に大体結婚しますが、噺家のランクでいえばまだまだ下っ端の若手です。奥さんの稼ぎに寄りかかる結婚も少なくありません。楽屋でそんな不安を口にする新婚若手落語家に対して先輩落語家たちが口にする言葉は「一人扶持は食えなくても二人扶持は食える」です。どういうことかというと2人で住んだほうが家賃や食費は減るんだから大丈夫ということです。そして夫婦ですからそのうち子供が出来たりするわけですよ。またまたその不安を口にする若手落語家に対して先輩は「子供は自分の食い扶持を持ってくる」と言います。子供ができると自然と仕事や収入が増えるよって。能天気に聞こえる言葉ですが、職場のそして人生の先輩が言う言葉ですから重みがあります。実際私も47歳になった現在、後輩たちに同じことを言っております。