後輩に贈る「一人扶持は食えなくても二人扶持は食える」
結婚するかしないかで考えると落語家はした方がいいと私は思ってます。できるできないは置いといてね。なんでって落語で夫婦の噺や親子の噺はやっぱり経験してた方がやりやすいですもの。お客が経験してるものをこちらも経験することで、共感できたり矛盾に気づいたりって、落語を演じる上で大事ですよね。若手イケメン落語家が結婚してお客が減ることを心配してるとしたらそれは大間違い。若手のイケメンは下からどんどん出てきますから。我々は年をとってからが勝負です。
最後にお茶子(寄席の従業員)と結婚する噺家も結構いるんですよね。何しろ出会いのない業界なんで。お茶子と結婚すると売れるなんてジンクスもあったりなかったり。芸を見て決めてるからだって。でもあんまりこれに触れるのはやめときます。私の妻が新宿末広亭のお茶子だったもので。