著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

上岡龍太郎が代打でラジオに「ハガキ読み」に衝撃を受ける

公開日: 更新日:

 衝撃的な出会いから1年後、KBS京都ラジオのパーソナリティーをされていた島田紳助さんが体調を崩し、代打でオール巨人さんとおかけんた・ゆうた君、そして構成の私で担当していたある日、巨人さんが突然の大雪で車が立ち往生、生本番に間に合わない事態に。この時、同じKBS京都のテレビでタイガースの番組MCをしていた上岡さんが「巨人君が来るまで僕がつなぐわ」と急きょスタジオへ。

 無事に放送がスタートし、最初のCMが入った際に上岡さんから「紹介するハガキがあったら読むよ」と言われ、リスナーのクセ字満載のハガキをお渡ししました。

「おハガキ紹介します」と下読みを一度もすることなく、よどみなく読み始めた上岡さん。それだけでも凄いのですが、読みながらハガキを裏返して数秒見て、元へ戻されたのです。しかも裏返している間も、ハガキは読み続けていました。

 CMに入り、上岡さんに「途中でハガキを裏返されたのはなんだったんでしょうか?」と伺うと「どこから来てんのか消印をね」という。裏返した間も止まらずに読んでいたことを聞くと「1回見たら3行は頭に残んねん。写真みたいなもんかな、せやから頭に映った字を読んでるだけ」と事もなげに言われ「ハー」とうなってしまいました。

「練習したら誰でもできるよ。けどそんなアホなこと誰もせえへんだけ」

 どうしてそんな練習をしようと思われたのかきっかけを伺うと「漫才では横山ノックに勝てん、司会も浜村淳に勝てん。そしたら俺は日本一のハガキ読みになってやろうというとこかな。アホなことですよ」と穏やかにほほ笑んでおられました。

 この上岡さんの甥っ子が兄弟漫才で人気の「ミキ」。タイプは全く違うけれど、やっぱり“華”を持っているのは上岡さんの遺伝子でしょうか。

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