家政婦(夫)ドラマなぜ増えた?SNSに過敏すぎるメディア
ドラマで男の家政婦さんが大活躍だ。「私の家政夫ナギサさん」(TBS系)の大森南朋、「家政夫のミタゾノ」(テレビ朝日系)の松岡昌宏、そして「きょうの猫村さん」(テレビ東京系)の松重豊。
猫の着ぐるみで猫の家政婦・猫村さんを演じる松重には最初違和感しかなかったが、すっかり見慣れた。特製ネコムライスをはじめ、お料理、お掃除、お洗濯、家事全般を完璧にこなす猫村さんがむしゃくしゃすると庭の土を掘ったり、爪を研いだり、シャーと威嚇するポーズをしたり。猫っぽいしぐさがなんともシュール。5分のミニドラマなのに濱田岳、石田ひかり、安藤サクラ、小雪……と出演者が豪華で主題歌を作曲したのは坂本龍一。
大森は「おじキュン」なるワードとともに癒やし系おじさんとして人気急上昇。コワモテの麿赤兒の遺伝子を持つ大森がエプロン姿の家政夫。ギャップ萌えというやつか。部屋を掃除、おいしい夕飯も用意してくれるナギサさん、多部ちゃんが羨ましくなる。
家政婦はなぜ男性なのか。昨今、ドラマにああだこうだとモノ言いをつけるヤカラが多い。SNSなるお手軽な発信手段を手に入れたものだから、思ったことをよくも考えず書き散らかす。やっかい。それをご丁寧にマスメディアが面白おかしく扱うからますます調子づく。家政婦が女性なら女性蔑視うんぬん……。そこで男の出番? と察する。