渡哲也さん「壮絶闘病」死去…俳優復帰の執念を燃やし続け
「西部警察」など数々のテレビドラマや映画で活躍した俳優の渡哲也さん(本名・渡瀬道彦)が肺炎のため都内の病院で死去した。78歳だった。この日、近親者のみで密葬が営まれた。
故・石原裕次郎さんを慕い、1971年に石原プロへ入社。87年に裕次郎さんが亡くなってからは石原プロの2代目社長を務めてきた。2011年に社長を退いた後も「相談取締役」として石原軍団を牽引してきたが、数年前から渡さんの体調が悪化。いよいよ事務所の存続が危ぶまれ、先月、石原プロは来年1月に解散すると発表した。
渡さんは1991年に直腸がんを公表。2015年には急性心筋梗塞で大手術を2度受けた。最近は肺気腫や喘息など呼吸器系の持病と闘病し、外出時は鼻に酸素チューブを外せない状態が続いていた。それでも近所を散歩したり、ストレッチやスクワットなどリハビリを欠かさず、俳優復帰に意欲を燃やしていたという。
「渡さんがドラマ出演したのは13年放送のTBS系『十津川警部』にゲスト出演したのが最後です。その後も宝酒造の日本酒『松竹梅』のCMに出演し続けましたが、2年前から恒例となっていた撮影後の囲み取材も開かれなくなりました。今年6月、裕次郎さんの生前の映像と共演した『松竹梅』のCMのナレーション録りを自宅で行ったのが本当に最後の仕事となりました」(芸能関係者)
最後まで闘病を続けた渡さんは向こうで裕次郎とどんな会話をするのだろうか。