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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

芸能人のタニマチになりたがる「バブル紳士」が多数いた

公開日: 更新日:

「パーティーやゴルフ場のオープンにタレントが来ると華やかになるし、“タレントまで呼べる力がある”と信用につながる」

 この延長線上にあるのが「桜を見る会」を宣伝に利用して全国の高齢者から多額の投資金をだまし取ったジャパンライフの元会長の手口だった。

「タレントも顔を出すだけで高額のギャラになる。全く知らない人のパーティーでも出てしまう」(元芸能プロマネジャー)

 それが時には大きなリスクとして跳ね返ってくる。巨額詐欺事件で逮捕された会長らと一緒の写真に写っていたことで問題視された歌手がいたように。

 芸能界には俗に「タニマチ」と呼ばれる人がいた。「佐川急便」の佐川清氏は「困った時の佐川詣で」といわれ資金などの援助を惜しむことなくしていたといわれる。「横山やすし以外は応じた」との逸話もある人物だった。

 タニマチとは元は相撲界の隠語。贔屓にして応援する人のことだが、芸能界だけでなくスポーツ界もいる。バブル時代はタニマチになりたい人たちが多くいた。

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